5月12日(金)


渋谷クラブクアトロで、エディターズ、ウィー・アー・サイエンティスツのライヴ。


基本的に(特にUKの)イマドキの若いバンドにはさほど興味がわかないほうなのだが、たまに思わぬ拾い物もあったりするので、観れる時はなるべく観ようと思っている僕。


まずはエディターズ。

バーミンガムに拠点を置く男性4人組バンド。

去年末のNME誌“アルバム・オブ・ジ・イヤー”で、デビュー作が20位に選ばれたそうな。

何ゆえ編集さんたちというネーミングなのかは知らないが。

演奏力はちゃんとあって、音の出方もしっかりしてる。

陰影に富んだサウンドとヴォーカルがジョイ・ディヴィジョン(の故イアン・カーティス)を思わせるという指摘もあるが、どうだろう…。まあ、そんな感じもしなくもないが、あそこまで闇を抱えているわけではなく、あそこまでのカリスマ性があるわけでもないのが現代的とも言えるか。

声の低さはバニーズのイアン・マッカロクよりかなとも思ったが、なんというかもっとこう真面目な青年たちそう。曲によっては、ちょっと初期のU2っぽい側面も。

鋭角的なギター・サウンドを主軸にしての、ドラマチックな曲展開のさせ方は、広がりゆく可能性を感じさせる。ヒット曲出して、バンドとして大きくなった際には、ホールでもしっかりしたものを見せそう。

僕としては、どうせならもっととことんダークにふりきってほしい、狂ったような状態のパフォーマンスを見せてほしいという意味での多少の物足りなさを感じたが、将来有望なバンドではあるだろう。


続いて、ウィー・アー・サイエンティスツ。

エディターズよりこっちを目当てに来た人が多いようで、フロアが一気に熱を帯びる。

(全員)27歳の男性3人組で、今はニューヨークが拠点。

なるほど、UK出身組にはないユニークな風貌からして一癖ありそう。

モテ男ふうのギター&ヴォーカル君など、いかにも人気出そうだし。

音はUKポスト・パンク風味もあるが、もっと陽性で開かれていて、いい意味で大衆的。

ポップという言い方も出来る。

またダンサブルな要素もあるので、知らない人でも単純に楽しめるのではないか。かくいう僕もCDは未聴だったのだが、単純に楽しめた。そのフレンドリーさがいいところか。

それと、エディターズがきっちり組み立てられたライヴを展開したのに対して、こっちはメンバーたちもその場を楽しみつつ自由なあり方で演奏していたよう。粗いっちゃ粗いのだが、その分、こっちのほうがスリルがあって面白かった。

あと、3ピースであの音の出方というのは侮れないでしょう。




エディターズ『ザ・バック・ルーム』

(BMGジャパン)



ウィー・アー・サイエンティスツ『愛することとみじめさと』

(東芝EMI)