3月28日(火)
渋谷Oイーストで、クリスタル・マイヤーズ。
5月に日本デビューする米国新人女性のショーケース・ライヴ。
17歳。
カワイイ!!
ちょいカイリー・ミノーグを思わせる顔の作りで、カイリー好きの僕としては(女のコとして)チョー好み。
なんだけど。
パフォーマンスのほうは、う~ん……。
2曲目はバンドのギタリストのチューニングが合ってなくて音程はずれまくりだし、4曲目あたりで早くも歌がユラユラしてるし。
実力のほどはまだまだか。
いや、それはまぁこれからの課題ってことでよしとして、僕的にどーかと思うのは、いくらなんでもあまりにアヴリルと同じ作り方・売り方をしているというところ。
メロディ展開や音の作りは一緒だし(プロデュースしてるプロダクションも“Wizards of Oz”など一緒)、PVでの設定や表情の作り方も一緒だし、ライヴで男のコたちをメンバーに従えてギター持って(あんまり弾いてはいない)、ハジけて歌うというスタイルも一緒。
ちょっとアヴリルが休んでるから、そのコンセプトが有効なうちに別のコでやっとけ、と。
そういうレーベルの思惑が見えすぎちゃって、なんだかなぁという気になってくる。
というか、本当にこのコのやりたいことは、これなんだろうか。
ライヴ後の質疑応答を聞いてると、ものすごく優等生のいいコみたいで、だからレーベルの方針に一生懸命従って頑張ろうとしているのではないか。
「だから私は絶対自分主義。何かになろうと頑張り過ぎない」。
「アンチ・コンフォーミティ」という曲で、彼女はそう歌っているけど。
本当かなぁ。
いや、多分……というか、絶対このコはいいコなんだろう。
やる気もバリバリあるんだろうし、上昇志向もしっかり持っているんだろう。
インタビューのひとつもすれば、応援したくもなっちゃうかもしれん。
ただ、レーベルの売り方として、これはどうなのか。
アヴリルのブレイク以降、ポップなロックで自己主張する女のコ・アーティストはたくさん出てきたけど、ここまであからさまな形は今までなかったはず。
彼女ならではの個性というものが現段階ではまったく見えず、しかも見え難くしているのは売る側であるということに、僕はため息をついてしまう。
あと、アーティストよりも女性司会者のほうがインパクトが強烈っていうのはどうなんです?
なんだか面白い人だったな、あの人。