いや、もう、早いもので40日近く経つんですけどね。


「ロシアから帰ったらレポートします」とか書きながら、仕事に追われて、ちぃ~っともその話に触れないまま今日に至ってしまった。待ってた人、ゴメンナサイ。書いとかなきゃとか思いつつ、タイミングを逸しちゃって。

で、今日はいよいよアルバム『デンジャラス・アンド・ムーヴィング』の発売日だし(現物、まだ手にしてないけど)、このタイミングで書かずしていつ書く? 

ということで、もうずいぶん前の話になりますが、記憶を辿りつつ書いてみようか、と。

はい。t.A.T.u.取材レポであります。


日本を発ったのは8月24日。エアーは初めてのAEROFLOT。

なんと、テレビ画面がない。映画が観れない。なんで、ひたすら読書&睡眠。

初めてのモスクワ。泊まったのは、赤の広場にかなり近いホテル。

初日の晩はスタッフ全員で、もちろんロシアの家庭料理。ピロシキもボルシチも日本で食べるのとは全然違い、これがおいしくておいしくて……ってな話はこの際、いいっすね。

とっととt.A.T.u.の話にいきましょう。


25日。場所は、ユニバーサル・ロシア。

街から離れた場所に立つそれは、まるで会社っぽくない作りの建物。なんか、のどか。

中はさすがにキレイなオフィスだったが、いい意味でユルい空気が。

我々日本側のスタッフは指定時間の前にそこに行き、t.A.T.u.が来るのを待つ。

果たしてちゃんと来るのだろうか。やっぱやめた……なんてことはないだろなー。

なんせ欧米のアーティストとは勝手が違うんで、そんなことを考えちゃってもしょうがない。

考えちゃってもしょうがないけど、考えたところでやっぱりしょうがないので、軽食いただいたりしつつ、待つ覚悟をきめていると……。「レナ、着きました」の声。おや、意外に早いじゃないですか。

ちょっとすると、わりと普通に、というか、まるでスタッフのような感じで我々のところに来て、「はーい」なんて挨拶しつつ、そこにあったコーヒー、自分でいれて飲む。拍子抜けするほど自然体だわ。

間もなくして「ジュリアも着きました」の声。あら、スムーズ。覚悟してたのに、全然待たされることなく、こうしてふたりはやってきて、そしてすぐにインタビューする部屋に揃って入ってきたのだった。


おもいっきり自然体で、性格のよさそうな普通の可愛らしい女のコ……といった感じのレナ。

彼女には場を和ませるあたたかな雰囲気がある。

座ってすぐに世間話を始められちゃう人懐っこさ。

一方、ジュリアからはアーティスト特有のオーラみたいなものも感じられて、一瞬、こちらもピリッと身が引き締まる。目に力があるのだ。

ジュリアはベリー・ショートで金色の髪になっていた。美人じゃないと似合わなさそうな髪型だ。

それに、出産したとは思えないスタイルのよさ。しっかりシェイプされている。

ソファにふたり並んで座り、テーブルはさんで正面に僕。僕の後ろにビデオ・カメラ。

「カメラを見て喋るの?」と確認するジュリア。

「いや、カメラはないものと考えて、普通にインタビュアーの目を見て」と指示するスタッフ。

すると、その言葉をそのまま受け、僕の目をじっと見据えながら答え出すジュリア。

目ヂカラ、あるなぁ。


レナはロシア語も英語もOKだが、ジュリアは少ししか英語が喋れない。

なので、ロシア語の通訳さんにいてもらって、インタビュー開始。

となると、やはり中心になって答えるのはジュリアのほう。

レナは自分から喋りだすことをあまりしないで、ジュリアが答えるのに時間かかっている時などに、タイミング見て話す感じ。どちらかというとサポート役だ。が、感じたままに喋るジュリアに対して、レナはある程度理論立てて喋ることが出来る。

感性の人、ジュリア。バランサーのレナ。インタビューが始まってすぐに、そんな感じで彼女たちのバランスが保たれているのだなということに僕は気づく。


続く……。





インタビューを行ったユニバーサル・ロシアの一室にて。