hattori cafe

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ガーデニング・おもてなし ・DIY ・季節を楽しむことが 好きな 三人の男の子のママの 暮らしぶり です。


長男、24歳

私が産んだ初めての子ども


またの名を

〝ゆとりの国の王子様〟


とうとう彼が巣立ちました




24歳になったら家を出ようと決めていたらしい


高校受験で私をさんざん悩ませた王子

卒業後の進路を一向に決めなかった王子

しかし、

決めたら最後、全部一人で準備して

留学していった私の王子

我が家のプリンス


帰国後に英語を極めようとしたり

和の醍醐味、琴を始めたり

マッチョを極めたり


彼への投資で水に流れた金額は思い出したくない

(°_°)


しかし、私の王子は、

持って生まれた才能がエグい


小学校の頃から

歩けば振り返る可愛さ

上級生にもモテモテ

先生にも

「あんな純粋な眼差しをされたら…」と

とにかく容姿端麗

「僕の机の中に知らない物が入っています」

と、ラブレターを担任に相談する純朴さ


容姿もさることながら

走れば早いし

優しさは仏のhattoriだし

健康だし

歯並びも自然のままでバッチリ


本当に金のかからない奴だった


…小学生までは。



何かを察してる長男LOVEなミーコ


信号は青になったら渡るんだよ

横断歩道を渡らなきゃいけないよ


一人目の子どもだけに

丁寧に、丁寧に、育てた


彼の前にある石を先回りして取り除き

彼が転ばないように丁寧に


それが間違いであることにも気づかずに

一生懸命に彼を守った


「おまえ、何にも知らないんだな」

と幼馴染(その子は次男)に言われるくらい

何の疑問も持たずに

ママの言う通りに育った長男


彼の七夕の短冊には


「蚊に食われませんように」

「ビデオをみなくてもお昼寝が出来ますように」

「ぼーっとしませんように」


と書かれいた


それは とりもなおさず

「ママに叱られませんように」

ということだったのだろう


ごめんね

気づかなくてごめんね


たくさん失敗させてあげればよかった

あなたの成長を阻止してごめんね


LINEでいじめに遭わないようにと

スマホも待たせなかった


結果、友達が減った

そうなることにも気づけなかった


ごめんね

ほんとにごめんね


中学校に入ってから


「もう皆みたいに横断歩道じゃない所を

渡ってもいい?

いつも僕だけ遠回りして横断歩道の方に行くから皆を待たせてるんだ」


そんなことを言われた


そんな彼が自分の意思と自分のお金で

今日、巣立った



職場から遠くなくて

家賃がほどほどの所

亀戸にアパートを借りた



オットと引っ越しを手伝ったあと

亀戸天満宮へご挨拶をしたら

ポトリと梅の実が落ちてきた

〝よく来たな〟と

歓迎されているようだった


生まれた時から新築の真っ白なマンションで

育った彼

家に風呂があるのは当たり前で

温かいご飯と暖かいベッドで育った彼


(私も主人も子どもの頃、家に風呂はなかった。

主人の家はガラスが割れても変えられずにテープで補強する家で、私の家は電話代金が払えず、よく電話が止められていた)


そんな彼(王子が)選んできた物件は


新築物件だった

バストイレ別、独立洗面台付き、収納豊富、

ロフト付き、クーラー・ネット完備

という

私が住みたいくらいな素敵な物件だった



あんなに心配していた私の息子が

ちゃんと自分で目覚ましをかけて

毎日遅刻しないで仕事に行って

会社の利益まで考えられるようになって

良い上司たちに恵まれ可愛がられ

起業という夢を抱くまでになり

巣立ちまで自分で決めた


引きこもりになってしまうんじゃないか…

とか

就職してもすぐに辞めてしまうんじゃないか…

とか


いっぱい、いーっぱい心配したが

ちゃんと巣立った



留学前と同様に、退去当日まで荷造りをせず

ゆとりの国の王子ぶりは健在だったが

とりあえず、出ていった



不要なモノは置いて…出ていった


置いていくなよ

(琴も置いていった)



私の子育て、

とりあえず一人完了。


(^-^)