ねぇ、『あらいさんちょっとこっち来てください。』

『早く、早くと走り出したh君。』

辿り着いた場所は、『土手』だった。

児童養護施設綺麗に見えるねって話しかけると、h君が…僕もここに座るから、

『あらいさんもここに座ってください』って言われ、

どうしたのかな?

って、思っていたら、突然…

『今日はあらいさんにお話ししたい事が…』

どうしたの?

『あらいさん、僕のお父さんになってよ』

『お願い』

『あらいさんは、いつも味方で居てくれる』

『いつも、僕を守ってくれる』

『僕のこと怒らないし一緒にお片付けも』

してくれる。

『あらいさんは、僕がトイレ行く時ずっと』待っていてくれた。

『あらいさんの肩車怖かったけど楽しかった』

『あらいさん、友達になってよ』

正直、答えに迷いました。

2013年度は、里親制度には、かなりの高額年収と夫婦でなければいけないとの事でした。

施設長に、僕の持病は話してありましたが、

3歳の児童に、仮に僕が『女性恐怖症』の事伝えても意味がわからないと思い伏せてしまいました。

そして、僕はh君にお伝えした言葉…。


それは、僕とh君は『もう友達』だよ。

そして、僕よりもh君の方が強いと思う。

だってさ、『ウルトラマン』はみんなの

ヒーローだよ。

h君と僕が、仲良しな理由分かる?

そんなのわからないよ。

そうだよね。

まぁ、良いっか。


それでね、今すぐには『親』になれない。

でも、僕も『h君』の事好きだよ。

何かね、鏡みたい。

ん?って、h君は言い、あと17年したら

きっと意味がわかると思うよ。

僕も、h君も『日本』って場所で生まれ育ち日本での決まり事があるのね。(法律)

それをクリアーしないと、一緒に暮らすのが難しいだ。


でも、『友達』なら、ずっと一緒に居られるかもよ。
『友達』って感覚を知らない僕が言うのは
説得力がない。
まだ、よくわからないけど、きっと
『居心地』が良い人の事を友達って感覚に
思うようにしています。