バスツアー2日目
僕達は、この状況を打破するには、2人の懐(ふところ)に、どこまで入り込めるかへの挑戦しかないという結論に至りました。
そして、せっかくの旅行なので、この状況をどこまで楽しめるかも大切だと
元々、僕達夫婦は、この年代の方からは、可愛がって頂く事が多く、ポイントは掴んでいるという自信はありました。
まずは、呼び方を2日目より、男性を『おっちゃん』女性を『姉さん(あねさんではなく、ねえさんです。あねさんではリアルなので
)』 に変更。
後は、【ちょっと出来の悪い、はしゃぎたがりで、目立ちたがりで、ヤンチャな息子と娘】という設定で入る事にしました。
そして『おっちゃん』『姉さん』と最初に呼ぶタイミングは、すぐに訪れました
一度呼んでしまえば、反応を見て修正は可能なので早ければ早い方がよかったのです。
旅館を出発する時に、女将さんや番頭さんや仲居さん一同がバスを、お見送りをしてくれるタイミングで、僕が姉さんに、嫁がおっちゃんに『姉さん(おっちゃん)、みんなが手を降ってますよ
』と・・・
僕達4人に、お見送りは10名以上・・・。
旅館のみんなは半笑い
僕達4人は苦笑い
僕も逆の立場ならば、笑いを我慢するのに必死だったと思います
この光景に助けられスムーズに、例の呼び方は馴染みました
2日目のコースは『滝』を巡るのがメインでした。
華厳の滝

吹き割の滝

おっちゃんと姉さんは、滝が好きらしく、全国各地の滝を見て回った事があるそうです。
(きっと姉さんの背中の鯉は滝をのぼるイメージであろう
と1人で納得
)
やんちゃを演じてる僕は、滝に向かって、いきなり走り出したり(急に走り出すのは、元気な子供の特性
)
名物らしき出店があると『あれ、うまそうですね
』と持ちかけ、ご馳走になったり(珍しいものを、何でも食べたがるのは、愛くるしい食いしん坊の特性)
どんどん入り込んでいきました。
バスガイドさんも、『本物の家族旅行みたいになってきましたね
』といいパスを出してくれはじめました。
そこからも手を抜く事なく
観光地でよくある、名所をバックに、団体客が記念写真を撮る、雛壇みたいなのに、添乗員さん、バスガイドさん含めた6人がポツンポツンと間をとって並んで、おもしろ写真を撮ったり・・・。
4人おそろいで、観光地で勢いだけでしか売れないであろう携帯ストラップを僕が4人分買い、おっちゃんと姉さんの携帯に無理矢理つけたり・・・。
そんな事をしているうちに、あっという間に時間は過ぎました
バスツアーは、終わりに近づき、岐阜羽島に戻ると思いきや、なぜか東京駅に向かい、帰りは新幹線のグリーン車で新大阪に戻ることになりました。
もちろん、最後まで、このツアーに、ぬかりはなく、お弁当とお茶は添乗員さんから渡され、添乗員さん、ガイドさん、運転手さんの3人とは、ここでお別れとなりました
4人は帰りの新幹線の中も、終始、ビールを飲み続け、何らかの話で盛り上がり、笑いは途絶えませんでした。
京都に着く手前くらいで、おっちゃんが、ちょっと、ほろ酔いで、話しはじめました。
『このツアーは、本当は社員旅行みたいな感じになるはずだったけれども、旅行会社とのトラブルで、他のみんなはキャンセルさせて、2人だけでの旅行になったんだ。』・・・と
『道を極める』会社の社員旅行
・・・
考えただけでも・・・そのツアーに参加してる自分達の映像は笑えません
でも、最後、新大阪で降りる時に、おっちゃんと姉さんは、『楽しかったよ。ありがとう。何か困った事があったら、いつでも連絡してきなさい。』
と名刺を渡してきました。
まあ、今さらですが、金色の文字で、それらしき名前の会社(会)が書いてありました
そこでも、一切、動揺は見せず、『写真、出来たら送りますね
』と、自分でもビックリするくらいの自然体でのリアクションでした
そして、2人とは、新幹線のホームで別れました。
今、考えても、誰までが、おっちゃんと姉さんの素性を知ってたのか分かりません。
ただ、用意されてたバスも、夕食の宴会場も、2人が好きだと言ってた滝巡りも・・・全て、おっちゃんと姉さんの仕組んだものだったのかもしれません。
こんなバスツアーには、もう参加する機会はないでしょう
妙な組み合わせの仲良し4人の豪華で優雅な、『世にも奇妙なバスツアー』となりました
あとがき
後日、おっちゃんと姉さんには、意図的に、ディズニーキャラクターの、かわいいレターセットに色鉛筆で手紙を書き、嫁が悪ふざけで描いたおっちゃんと姉さんの似顔絵と一緒に、現像した写真を入れ送っておきました
数日後、あまりにも達筆で読めない、筆で書かれた、お礼の手紙が届きました
それも含めて、この数週間で3通の手紙が届いています。
明らかに筆跡が3通とも違うのだけが気になりますが・・・
ここから
こんなメールの時代に、我が家では『文通』ってやつがスタートしたのでした
ちょっと奇妙な、おっちゃんと姉さんと
後もう1つの筆跡は、誰なのか分かりませんが・・・。
おしまい
僕達は、この状況を打破するには、2人の懐(ふところ)に、どこまで入り込めるかへの挑戦しかないという結論に至りました。
そして、せっかくの旅行なので、この状況をどこまで楽しめるかも大切だと

元々、僕達夫婦は、この年代の方からは、可愛がって頂く事が多く、ポイントは掴んでいるという自信はありました。
まずは、呼び方を2日目より、男性を『おっちゃん』女性を『姉さん(あねさんではなく、ねえさんです。あねさんではリアルなので
)』 に変更。後は、【ちょっと出来の悪い、はしゃぎたがりで、目立ちたがりで、ヤンチャな息子と娘】という設定で入る事にしました。
そして『おっちゃん』『姉さん』と最初に呼ぶタイミングは、すぐに訪れました

一度呼んでしまえば、反応を見て修正は可能なので早ければ早い方がよかったのです。
旅館を出発する時に、女将さんや番頭さんや仲居さん一同がバスを、お見送りをしてくれるタイミングで、僕が姉さんに、嫁がおっちゃんに『姉さん(おっちゃん)、みんなが手を降ってますよ
』と・・・
僕達4人に、お見送りは10名以上・・・。
旅館のみんなは半笑い

僕達4人は苦笑い

僕も逆の立場ならば、笑いを我慢するのに必死だったと思います

この光景に助けられスムーズに、例の呼び方は馴染みました

2日目のコースは『滝』を巡るのがメインでした。
華厳の滝

吹き割の滝

おっちゃんと姉さんは、滝が好きらしく、全国各地の滝を見て回った事があるそうです。
(きっと姉さんの背中の鯉は滝をのぼるイメージであろう
と1人で納得
)やんちゃを演じてる僕は、滝に向かって、いきなり走り出したり(急に走り出すのは、元気な子供の特性
)名物らしき出店があると『あれ、うまそうですね
』と持ちかけ、ご馳走になったり(珍しいものを、何でも食べたがるのは、愛くるしい食いしん坊の特性)どんどん入り込んでいきました。
バスガイドさんも、『本物の家族旅行みたいになってきましたね
』といいパスを出してくれはじめました。そこからも手を抜く事なく
観光地でよくある、名所をバックに、団体客が記念写真を撮る、雛壇みたいなのに、添乗員さん、バスガイドさん含めた6人がポツンポツンと間をとって並んで、おもしろ写真を撮ったり・・・。
4人おそろいで、観光地で勢いだけでしか売れないであろう携帯ストラップを僕が4人分買い、おっちゃんと姉さんの携帯に無理矢理つけたり・・・。
そんな事をしているうちに、あっという間に時間は過ぎました

バスツアーは、終わりに近づき、岐阜羽島に戻ると思いきや、なぜか東京駅に向かい、帰りは新幹線のグリーン車で新大阪に戻ることになりました。
もちろん、最後まで、このツアーに、ぬかりはなく、お弁当とお茶は添乗員さんから渡され、添乗員さん、ガイドさん、運転手さんの3人とは、ここでお別れとなりました

4人は帰りの新幹線の中も、終始、ビールを飲み続け、何らかの話で盛り上がり、笑いは途絶えませんでした。
京都に着く手前くらいで、おっちゃんが、ちょっと、ほろ酔いで、話しはじめました。
『このツアーは、本当は社員旅行みたいな感じになるはずだったけれども、旅行会社とのトラブルで、他のみんなはキャンセルさせて、2人だけでの旅行になったんだ。』・・・と

『道を極める』会社の社員旅行
・・・
考えただけでも・・・そのツアーに参加してる自分達の映像は笑えません

でも、最後、新大阪で降りる時に、おっちゃんと姉さんは、『楽しかったよ。ありがとう。何か困った事があったら、いつでも連絡してきなさい。』
と名刺を渡してきました。
まあ、今さらですが、金色の文字で、それらしき名前の会社(会)が書いてありました

そこでも、一切、動揺は見せず、『写真、出来たら送りますね
』と、自分でもビックリするくらいの自然体でのリアクションでした
そして、2人とは、新幹線のホームで別れました。
今、考えても、誰までが、おっちゃんと姉さんの素性を知ってたのか分かりません。
ただ、用意されてたバスも、夕食の宴会場も、2人が好きだと言ってた滝巡りも・・・全て、おっちゃんと姉さんの仕組んだものだったのかもしれません。
こんなバスツアーには、もう参加する機会はないでしょう

妙な組み合わせの仲良し4人の豪華で優雅な、『世にも奇妙なバスツアー』となりました

あとがき
後日、おっちゃんと姉さんには、意図的に、ディズニーキャラクターの、かわいいレターセットに色鉛筆で手紙を書き、嫁が悪ふざけで描いたおっちゃんと姉さんの似顔絵と一緒に、現像した写真を入れ送っておきました

数日後、あまりにも達筆で読めない、筆で書かれた、お礼の手紙が届きました

それも含めて、この数週間で3通の手紙が届いています。
明らかに筆跡が3通とも違うのだけが気になりますが・・・

ここから
こんなメールの時代に、我が家では『文通』ってやつがスタートしたのでした

ちょっと奇妙な、おっちゃんと姉さんと

後もう1つの筆跡は、誰なのか分かりませんが・・・。
おしまい