ルビー


赤という色は強いエネルギーを表し、情熱や行動力を高めてくれるといわれています。ルビーは赤い石の代表格。宝石の女王とも呼ばれています。「情熱・生命・愛情」を象徴し、古来より勝利や豊穣を願って、または愛の贈り物として身につけられていました。燃え上がるような情熱、湧き立つような生命力、強く深い愛情そいうったものを連想させる何かがあるようです。

ルビーはその昔、王侯貴族だけが身につけられる、高価で特別な宝石でした。そのためか、「情熱的」とひとことで言っても、なりふり構わないような強さではなく、気品と優雅さを兼ね備えたような風格があります。この石を身につけると美しさを引き出し、魅力的に見せてくれると言い伝えられています。

古代ローマでは、ルビーには軍神マルスが宿ると信じられていました。力と情熱、行動力を高め、危険を知らせてくれるというルビーを、戦場に向かう兵士達はこぞって身に着けたそうです。このことからルビーは「勝利の石」と呼ばれ、勇気や自信を高め、ライバルや困難に打ち勝つパワーがあると伝えられています。

恋愛や仕事において勝利をおさめたい時には、ルビーを右側に着けると良いそうです。これは、体の右側は積極性を司る、と伝えられていることからきているものだと思います。単なるジンクスかもしれませんが、中世ヨーロッパの肖像画などを見ると、ルビーを身につけている場合は、そのほとんどが右側に描かれているとのことですので、だたの迷信ではないかもしれません。