校正の人というのは、なんでか映画と読書好きが多い。ま、読書がキライならこんな仕事はしないわけだが…。

字も枚数もみっちりの、ものすごく重い仕事の休憩に、本を読む。自分でやってるぶんにはあたりまえだったけど、別の部署の人から「ずっとなんか読んでますよね」(←ええ、ワタクシ親の躾がなっていないので、食べながら本を読みます。マネしてはいかん)と言われて以来、コッソリと校正人種の生態を観察していたら、たしかにみんななんか読んでる! ずっと読んでる! 読む仕事の息抜きが読書!  

か、力尽きて寝てる( ̄▽ ̄)  

「校正って眠くなりませんか?」とよく聞かれるけど、そらもー盛大に眠くなりますとも!  雑誌編集に勤めてたとき、校了日は担当者全員が朝から印刷所に詰めて全てのゲラを全員で素読みする「出張校正」をしてたんだけど、これがけっこう過酷でねー。

前提として当時は固定電話とFAXしかなかった。さて私は何歳でしょう?ふふふ。

で、たいていは手書き原稿、その玉稿(著者に書いていただいた原稿をこう呼ぶのだよ関口くん)は編集がいただきにあがるか郵送してもらう。割り付けは赤ペンで全部に書き込み(原稿整理ってやつですね)。

校正ゲラのやりとりも全部その調子だから、校了日にゲラが揃ってるなんてめったにない。著者校正の後で改めてファクトチェックしておきたいのに、校了日になってもゲラが著者から戻ってこない、なんてザラだったし。

作業がストップしちゃうから、印刷所の人には平謝りですよ。だってゲラ出し終わらないと、印刷所の人は家に帰れないんだもの。

その後、印刷所の校正パートをしてたとき、オペレーターさんが「当日に出せって言われても!」って怒っているのを見て「ああ、ほんとに申し訳ないことです」と心の中で代わりにお詫びしてました。編集もがんばってるんですよー。

で、ゲラ出しが遅くなると、素読みの時間がズレ込む。なにしろ、なんとしてでもその日のうちに全ページ読んで、最後の赤入れして、ノンブル通して、責了の状態にしてしまわないといけない。

ちなみに「責了」とは、「校了のはずなのに素読みで赤が入っちゃったけど、もう編集は直しをチェックせず、そちらにお任せしますので、直したらそのまま印刷・製本してください」の略。略じゃないか。

で、眠いの話。

丸一日素読みなわけです。お昼食べたら眠くなりますとも。どんな優秀な編集だって(ま、私は編集助手だったけど)。

そんなときどうするか? 当時の編集長の方針は「あきらめて寝る」でした。眠いときに読んでも意味がないと。すばらしい*\(^o^)/*  おかげで入社1年目の私も堂々と机に突っ伏してました。

校正は、眠くては仕事にならない。コンディションを一定に保つ努力は必要です。でも眠くなっちゃうのが人間だから、私がたまにウトウトしてても見逃してー(←誰に叫んでいるのか)