借金する男
これは1999年の12月頃の出来事です
当時私には、10年以上ひっついたり別れたりの彼がいた。
別れる原因はいつも決まって「借金」だった。
彼は運送屋の仕事をしていて、社長さんだった。勤めていた会社の社長が夜逃げした為、その借金込みで社長を引き受けたからだ。
だから社長と言っても借金まみれだった。そして金遣いがめちゃくちゃだった。
いつも資金繰りに奔走し、にもかかわらずパチンコがやめられず、困りきって私に借金を申し込む。
それは「遠方に納品に行く為の交通費」だったり、「親の入院費」だったり様々だった。
2,3日後には返すからと2万くらいのお金を貸し、2,3日後に「まだ手形が割れないからもう少し待って」となり、そのお金を返してもらう前に次の借金の話をするのである。
私だってそんなにお給料が良かった訳じゃないので貸せるお金にも限度がある。すると彼は、私にどこかで借金するようにお願いする。
私は基本的に、お金の貸し借りはしない方がお互いの為であると思っている。カードで買い物をするのも、ローンを組むのもあまり好きではない。
なのに彼にお金を貸してしまったのは、やはり好きだったからなのだろうか。憔悴しきった顔で、「もう頼れるのはお前しかいない」と言われて、「私がいなくちゃ・・・」となったのか。
馬鹿である。
そうして彼の借金に「もうこれ以上耐えられない」と思って別れても、何かのきっかけでまた元通りになってしまうのである。「今度こそ大丈夫」と何の根拠も無い思いを抱いて・・・
以前に書いた「二股かけられた挙句結婚してしまった彼」はその合間に付き合った人。私には男運が無いのかもしれない・・・
そんな彼と「もう本当に別れよう」と決心させてくれたのは、当時遊んでいたゲームで知り合った人だった。そしてその後、元さやになるのを防いでくれたのは、旦那だった。もちろん実際に何かをしてくれた訳ではないのだけれど、精神的に私の支えになってくれたと思う。
別れる決心をさせてくれた人は、結構いい加減な人なので(笑)私がそんな事を思った事なんか気付いてもいないだろう。実際、相談にのってくれて「俺にまかせとけ」と言ってしばらくした後で私が「あれどうなった?」と聞いたら「何のこと?」って言われたし(笑)
彼と別れたのは、1999年の大晦日の事である。