あたしって、キレイだし!?
あたしって、魅力的だし!?
あたしって、色気あるし!?
あたしって、いけてるもんねー!!
普段はそうやって自分をアゲてアゲて頑張っている。
しかし、最近は例の事件により根拠のない自信はガラガラと崩れ,
今日は、ゼッタイ笑えないなーー、と思いつつ、それなりに仕事をこなした。
全体的にお客さんは少なかったが、太客が新規で、来ていた。
会社の飲み会で、
社長が専務と部下たち等大勢つれてワイワイ飲んで騒いで、
気が済んだら帰るような楽な客だった。
あたしはそのグループの、
端っこの若い部下の席につかされて、
「新婚ホヤホヤ」のその彼とハジメマシての挨拶を交わしていた。
奥に座っている社長が
とにかく声がでかくて、
少し飲みすぎているのも手伝ってか、
性格に問題があるとかではないが、
少し態度が大きな客だ。
その社長が、
ハジメマシテの挨拶も交わす間もなく、
ゲスにでかい声で、
それも店内のどの場所にいても聞こえるくらいの大きな声で、隣にいた嬢に叫んだ。
「お前、かわいくねぇな??俺、金払ってきてっからさーブサイクいらねぇーーー!!チェンジ、チェンジーーーーーー!!!!」
えええええぇぇぇぇっぇwwwwwwwwwwwwww!?
みんながそのでかい声に、お下劣な発言に、驚き、戸惑い、嬢もボーイも従業員一同が、社長を見ていた。
社長は、何食わぬ顔をして、
一人の女の子を見て、
社長 「キミ、えらいべっぴんやなーー!!」とぐるりと店を見渡し、「やっぱ一番キレイやわーー!!やべーー!!ねぇ、この子超きれいじゃねぇ???」と部下たちに聞く。部下たちは、「俺も思ってました」とか「そうですね」とかいいながら、うんうんと頷き、(そらー社長にそういわれたらYESマンになるしかないわなwww)
みんなの視線が一気にエリカに一点集中。。。。。
あのーーーー、
そんなマジマジ見られると、
雰囲気きれいでごまかしてるのバレルんですけどーー!!
超、はずかしいんですけどーーーー!!!
どんな顔すればいいんですかーーーー??
とりあえず、ニコリと笑っておくと、
社長 「かわいいねぇー☆ね、キミ、名前なんていうの??」
エリカ 「エリカです。」
社長 「おい!!そこのボーイ!!エリカちゃんとこいつ、チェンジ、チェンジーー!!」
社長の隣に座っていたのは、
シュンの指名嬢で、
あたし、「ふっ、勝った!!!!ざまぁみろーーーー!!」とほくそ笑んだ。
性格わるいかな??
でも、あたし、彼女をブサイクだとは思わないけどね。
こうして、場内指名をもらい、
社長 「やっぱかわいい子付かないと楽しくないもんなー、ガハハハハ!!」と店内響き渡る声で笑い、
社長 「さっきのとは大違い!!お礼に手品をみせてあげる。エリカちゃん何札が一番すき?」
エリカ 「諭吉♪」
社長 「諭吉ね!」
一枚の広げたティッシュをマッチで燃やし、
手でそれを握り火をもみ消し、
くしゃくしゃになった
茶色い丸まったティッシュから、
社長 「でで~ん!!!」といい、
なんと、
1万円札がでてきた。
一同は、「すっげーーーーー!!!!」と拍手喝采し、
エリカ 「え~??どっから出てきたんですか??すっごーーーい!!」と言うと、
社長 「ガハハハハっ!!!」とご満悦し、
「ハイ、あげるっっ!!!」と小さく近くに折られた1万円札をエリカにくれた。
今日はプライド回復したのと同時に、
チップももらい、
とてもとても収穫の多い日だった。
シュンにヤラレたエリカ自信喪失は、これにより少し回復したのだった。