ある日の学校の帰り一緒に帰る事になった。
「もし良かったらお茶でもしませんか?」
石井の家の最寄駅手前でそんな事を言われた。
「いいよ」
と言い石井の家の最寄駅で降りファミレスに行った。
前にも書いた通り石井はルックスも顔も良くなく
冷静にそこだけ見れば当時の自分の方が上だったと思う。
だけど俺はこれまで書いた通りここ数年全然女っ気がなく
人生の中で女性と二人でファミレスに行くなんて初めてだった。
近くに男同士の組み合わせや男一人の客が居て
「そいつらから観たら羨ましい存在なんだろうな~」
なんて思って。
今ではあまりこういう感覚はないけど
当時は自分もよく他人を羨ましいと思っていたから
自分がその逆の立場になれた事が嬉しかった。
「気軽に話せたり会える女友達が欲しい」
と数年間思い続けていたから石井の存在はとても嬉しかった。