最悪な中学時代の出だしを迎えた俺。

しかしそんな余裕のない中で俺は恋をした。

余裕が無かったから誰かに寄りかかりたかったのかも知れないけど。




好きになったのは同じテニス部だった長瀬と言う女の子。

美少女と言う言葉がピッタリの可愛い子で

性格は大人しい感じだった。




小学校の頃は明るい子が好きだったけど

中学になってからは前回の記事みたいな事があったせいか

地味で大人しい子がタイプになっていた。




長瀬は俺の事を避けず

休みの日などは遊んでくれたりした。




クラスでは俺の方が悪いと思い話しかけなかったけど

その変わりお互いの筆箱に手紙を置き合ったりして。




そんな些細な事が嬉しかった。




しかしある日長瀬が俺の筆箱に手紙を入れた事に気付いた女子が騒ぎ出し

その事は不良達にも知られた。




「おい 長瀬 花山なんかとそんな事してるとお前まで嫌われるぞ!」



と笑いながら言う不良。




長瀬はその時は何も言わなかった。

しかし俺から避ける事にした。

これ以上彼女と関わると彼女まで辛い目に遭わせると思ったから。




長瀬は親の転勤で二年生に上がる前に引っ越しをした。




引っ越しの前に手紙を貰った。

その手紙には俺に対する謝罪と自分自身がどれだけ弱かったかが

書いてあった。




彼女なりにやはり俺と関わる事は怖くて

でも避けてる事も罪悪感だったのだろう。




俺はそんな長瀬の気持ちが嬉しかった。

しかし俺から思いを伝えられたり俺と仲良くする人は

不幸になるんだなと言う気がした。