引越しのお知らせをして遊びにきてくださいと連絡したらをしたら


近いうちに遊びに行かせてねと


お母様から返事を頂いてからもう一ヶ月近くなる



荷物も全部片付いたし、学校も始まったから


通常の生活ができるようになり いろいろ落ち着いたから


いつでも着てくださいとまた連絡したんだけど


ここ最近はあまり体調が良くなくて


ずっと寝たり起きたりの生活だから


もう少し先にすると返事があった



いったいどこが悪いんだろう


心配で心配でたまらない




お母様は必要なこと以外はあまり話さない


特に彼のことは私が聞いたことでも話さないことが多い


自分自身のことは聞けば答えてくれるけど


病気のことは聞きにくい




でも娘さんの思い出話だけはしてくれる


こんな趣味があったとか、こういう漫画を読んでた


こんな服が好きだった、小さい頃はこういう子だったって


少しだけ笑顔で少しだけ目を潤ませながら・・・





前に少しだけ聞いたことがある


その時にはこんなことを言ってた


いつも明るくて元気で笑顔のお母さんを覚えていてほしいから


辛いこと、悲しいこと、しんどいことは


絶対に誰にも言わないし、顔にも出したくないって・・・



きっとお母様は人の見えないところで


いっぱいいっぱい悲しみをこらえている人なんだろう





そんなお母様の気持ちを彼は知っているんだろうか


ちゃんと優しく気遣ってあげているんだろうか




彼の盾になるとまで言っていたお母様を


彼は大事にしているだろうか




きっと彼のことだから仲良くしている女性は複数いるだろう


それでもかまわないし、それで寂しさが紛れるなら


それが一番いいんだろう




でもお母様とのスタンスはずっと同じであってほしい


それをあの人もどこか遠くから見て微笑んでいるだろう




あの人の夢をよく見ると言っていた


でもそれはいつも泣き顔だって・・・


お母様が見たあの人の最後の顔が泣き顔だったから


きっとそれが頭から離れないからだろうって・・・




大好きな人の笑顔を見れないなんて悲しすぎる




私も言ってないし、お母様も何も言わないけど


たぶんお母様は私が知っていることに気づいている



それを何も触れないのは彼のためなんだろう


優しすぎる




人間なんて所詮弱い


性格も態度も驚くほど変わることがある



もっとも顕著なのが愛情の表裏一体


好きなら好きなほどそれは醜悪になる





あの時、お母様に出会ってなければ


私は本当に何もかもぶちまけてた


彼が堕ちるのを笑っていたかもしれない


陰湿で性悪でどうしようもない私だったはずだ




今思えばそんな自分にぞっとする


まともな人間に戻れてよかった


ちゃんと前を見て自分の足で歩けるように


指針してくれる人に出会えて本当によかった