スマホに機種変する前はいわゆるガラケーと呼ばれる携帯を使っていた
受信メールは1000件しか残しておけなくて
保護マーク付きで保存できるのは500件
それ以上になると古いものからどんどん消えていく
使い続けていればいずれ500件は総入れ替えになるだろう
たった一言だけのメールもあった
でもそんな些細なメールも消えてほしくなかった
だからメールを残しておくためだけに携帯を変えた
あれからもう一年半になる
馬鹿だなと思うけど私にとってはあの日々の出来事は
良いことも悪いことも一生忘れたくない大切な思い出だから・・・
たまに読み返すとその時の切ない感情も蘇る
あの時、こんなことを言わなければ。。。
こんな話をしなければ。。。と後悔することも多いけど
それがあの時の自分なんだから仕方ない
二年以上前のことだから、きっと彼は忘れているようなことも私は覚えている
使われない携帯をどうしてそのままにしているのかと尋ねたら
解約したら彼とあの人の繋がりが完全に絶たれてしまうから
そんなことをしたら絶対にあの人が悲しむ
だからそれだけはできないと言っていた
携帯だけではなく、あの人が契約していたものは
すべてそのままにしてあると・・・
何があっても、どんなに歳月が経ったとしても
あの人はいつまでもきっと彼を待ち続けているからと・・・
彼には似つかわしくないぐらいの純愛だ
こんなにも綺麗な気持ちもあるんだなぁと愛おしくなった
愛ってすごい神聖なものなんだ
彼がもしあの人にメールを送ったとして
携帯が解約されていたら、それは行き先のないメールになってしまう
それこそ現実を突きつけられたような形になってしまうから
お母様はきっとそのことも考えているんだろう
返事のないメールは虚しい
でも行く先のないメールはもっと虚しい
そして送ることができないメールが一番悲しい
今もそのまま行く宛てがあるんだから
年に一度の誕生日ぐらいは送っていればいいんだけど・・・
だってその純粋な想いに応えられる唯一無二の相手は
彼だけなんだから・・・
いつ届くかわからないメールのために解約しないままの携帯
メールが消えることを怖れて解約してしまった携帯
どちらも繋がっているのはたった一人の相手
何だかとても切ないね・・・
そしてとても罪な人
一方通行のメールほど虚しいものはない
それで何度も何度もつらい思いをした
彼があの人にメールをしても今はもう返事はない
でもきっと、きっとあの人には届いているはず・・・
そう信じたい
いつか私もそんな相手に巡り会えるんだろうか・・・