5年ぶりの学生はやはり少しだけ緊張する


大学に入学の時とは全然違う


手話通訳といっても大半は健常者だ


私みたいに喋れない人はほとんどいない


そんな中で人見知りの私に友だちはできるだろうか


少し怖い・・・



最初の2日間はオリエンテーション


そこで今までなら隣などに座った人と仲良くなったりするんだけど


まず年齢も違う


高卒の子たちとは10歳近く離れているんだから


話しだって合わないだろうし、きっと気を使われる



今になって怖くなってくるなんて・・・


わかっていたことなんだけどね





今日はいつもの主治医の先生と今後のことについて話をした


このまま通院していたとしても治るかどうかわからない


都内の大学病院などでカウンセリングを受けることもできるから


必要なら紹介状を書くと言ってくれた



そしたらまた1から説明しなきゃいけない


それもまた憂鬱だ


きっと誰が見立てても答えは1つしかないんだから・・・


不安やストレスの元になっているものを取り除くこと


原因がわかっているのなら、それをまず解決すること



そんなの1つしかない


前のように彼のそばにいれるようになること


それしかないじゃん


でもそんなこともう絶対に叶わないことじゃん


だからこの病気は一生治らないんだよ



こんなに重い荷物を背負わされるほど


今までそれほど悪いことをした覚えはない


いつまで経っても私の枷となって一生つきまとうんだ



いろいろわかった時点で全部諦めたんだった・・・


生涯、喋ることはできないんだって・・・


大好きだった歌を歌うこともできない


大好きだった人の名前を呼ぶこともできない



でも無音の世界で生きることを思えば


ずっといいとしなければ・・・



それでもこんな思いをしてもそれ以上に彼に出会えてよかったと思う


心から好きになって心から守りたいと思える相手になんて


一生出会えない人だっているんだから・・・


運命のいたずらでこんなことになってしまったけど


やっぱり私は彼が今でも大好きだから・・・