あの日、天国のドアをノックしてからそろそろ一年が経つ


悲しいことや辛いことばかりだったけど


無情に非情にそして感情に左右されることもなく


時間だけが過ぎた



あの日のことは考えないようにしよう、忘れようと努力してきたけど


やっぱり忘れることはできなかった



あの瞬間のことはあまり覚えていない


ただ覚醒と酩酊を彷徨っている時のことは


自分ではない自分が見ていた気がする







第三者の私が関与するのもおかしいし


二人のことだから触れないようにしてきたけど


昨日、録画していたドラマ「サキ」を見ていたら


なぜだか、当時思っていたことをあれこれ思い出した




誰でも持っているのかもしれない「スイッチ」というものを


そしてその「スイッチ」がきっかけで


人はすべてを断ち切ることに何の躊躇もなくなる



ドラマの中では主人公が「スイッチ」を押す人


主人公に出会い、何らかの形で知り合い


「スイッチ」を押された人たちはみんな自ら死を選んだ



それを見ていたらあの人のことも頭をよぎった



あの人もまた私のようにDeathにとり憑かれていたんじゃないだろうか


でもそんな人を追い詰めたら一瞬だろう




もしかしたら、彼が「スイッチ」を押す側の人で


あの人が押されてしまった人



彼に罪という意識もないだろうし、犯罪でもない



でも結果はどうであれ結局は彼が導いてしまった過失




あの人が何を失えば「スイッチ」が入ってしまうかを


彼は誰よりも全部知っていたんだから・・・



そうなることがわかっていたのに追い詰めたのは彼の罪


逝きたいと望んだ人の「スイッチ」を押すことは


本当に簡単なこと・・・




彼は精一杯、自分を擁護する正当な理由を言ってたけど


そうでもしなければ苦しくて辛くてどうしようもなくて


きっと本当は自分が一番後悔しているんだろう



もう少し、あとホンの少し待っていれば


きっと彼の未来は光り輝いていたんじゃないだろうか



そして私と出会うこともなかったんだろう