話題のなうが「モテキ」と書いてあったので昔のことを思い出した


私は20過ぎの頃、厨房で働いていた


そこに1つ年下だけど寺下さんというチーフがいた


オーナーの親戚で高校中退してこのパスタ屋で働き始めた


調理師免許はなくても彼の仕事振りはいい加減を許さない仕事振りだった


そしておいしい時はコレうまいとほめてくれるよいリーダーだった


私は働き始めて1年経った頃、彼のことが好きなんだと確信した恋の矢


顔は武豊の目をちょっと細くしたようなすっきり顔で


性格は年の割りにしっかりとして、ちょっと面白くて、どこか寂しげで


そう、私はどこか哀愁のある人が好きだし彼にからかわれて遊ぶのがとても楽しかった


仕事も慣れて余裕ができたせいか告白を決意して、さてんに呼んで好きですといった目


ついでに付き合ってほしいとも言った(あつかましいかな?)目


彼は悩んでいた


・・・数日後、休憩の時、小声で後輩の子に


「あの、相談があるんですけど、私、寺下さん、好きになっちゃったんです、どうしたらいいでしょう」


と言われ、何も返す言葉が浮かばなかった叫び


「私もよ」なんて言えず、自分はそういうの分からないから他の人に相談してみたらと言った


そのこは背が小さくてかわいらしい雰囲気を持った子だった


ある日の帰り、その子と帰っていると


「今日寺下さんの部屋に行くんですけどいっしょにいきませんか?」


と言われた


なんでこの子は部屋に呼ばれたの?・・・と共に難波の地下鉄の火災報知器がり・りりりり・・・・となり始め


私は一瞬、頭がパニックになった




つづく