読書記録(85)

れんげ荘 / 群ようこ著

 

 

(データベースより 紹介引用)

 

月十万円で心穏やかに楽しく暮らそう! ―――

 

キョウコは、お愛想と夜更かしの日々から解放されるため、

有名広告代理店を四十五歳で早期退職し都内のふるい安アパート「れんげ荘」に引っ越した。

 

そこには、六十歳すぎのおしゃれなクマガイさん、

職業“旅人"という外国人好きのコナツさん・・・と個性豊かな人々が暮らしていた。

 

不便さと闘いながら鳥の声や草の匂いを知り丁寧に入れたお茶を飲む贅沢さを知る。

ささやかな幸せを求める女性を描く長編小説。

 

(引用終了)

 

 

主人公 キョウコのように、

 

お金持ちでなくていいから、

人の羨むような生活でなくていいから、

静かにひっそりと過ごしたい!

もっと自由でいたい!と思っている人は

世の中に結構、多いのではないかと感じる物語でした。

 

 

必死に働いて、世の中や人に合せて、

流行にも気を配り、楽しんでいるように見せて、

気づけば自分が何をしたいのか?も分からなくなっている。

そんな自分をリセットしたい!

 

そう感じている人の代表として書かれたような物語だと感じました。

 

とはいえ、

 

人生に疲れ切っているようなネガティブ感のある物語ではなく、

むしろとっても爽やかさを感じるお話です。

 

 

小さな厄介事はあるけれど、

最後まで特別な大問題が起こるわけでもなく・・・

 

苦手だ!と思う相手はいるけれど、

特別に悪行を働く人が登場するわけでもなく・・・

 

 

自分自身への葛藤が起こりながらも

自分のすべてを許すことができる温かいお話でした。

 

 

肩の力が、ふぅーと抜けて心地いい。

日々の他愛ない出来事に感謝し、普通に過ごして幸せを感じる。

 

なんだかいいなーと思いました。

 

 

読んだー!という読後感ではなく、

あら、読んじゃった。っていう感じで、それが非常に心地いいなと感じました。

 

頑張る人生じゃなく、心地良い人生を送りたいなと感じました。

 

 

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 まずは「100冊読了!アウトプット」を目指しまーす。^^