読書記録(77)
(データベースより あらすじ引用)
恩人の命令は、思いがけないものだった。
不当な理由で職場を解雇され、腹いせに罪を犯して逮捕された玲斗。
そこへ弁護士が現れ、依頼人に従うなら釈放すると提案があった。
心当たりはないが話に乗り、依頼人の待つ場所へ向かうと
伯母だという女性が待っていて玲斗に命令する。
「あなたにしてもらいたいこと、それはクスノキの番人です」と……。
そのクスノキには不思議な言伝えがあった。
(引用終了)
とても、心温まる物語でした。
ジーンときました。
主人公、玲斗は、クスノキの意味も番人の意味もわからずに、
教えてもらえないまま役目を負うことになり、話が進んでいきます。
どういうことなのか?知りたい!
・・・という思いを抱えながら
徐々にその意味が明らかになっていくのですが、
その過程そのものに、大切な気づきが多く詰まっていました。
読み進めていく中で、思わず涙する場面もあり、感動でした。
言葉にすることのできない、
「言葉以上の人と人との思い」がそこにはありました。
目に見えないものさえも伝わっていく・・・
クスノキの力が、いろいろな人に伝わっていくといいなと思いました。
また、主人公、玲斗の成長ぶりがとても心地よかったです。