読書記録(71)
老いていく母と息子の大切な思い出、記憶を辿る物語です。
「あなたは誰?」
徐々に息子のことを忘れていく母親と、
徐々に母との記憶を蘇らせていく息子…
自分は誰なのか?
どう答えたらいいのだろう?と考える息子…
母としての目線で読んでみたり、
子どもとしての目線で読んでみたり、
女性として、人としての目線で読んでみたり、
様々な角度から、様々なことを感じさせられる内容でした。
人は、いろいろなことを忘れていく…
それでいいのよ
それでいいのかもしれない。
記憶とは何だろう?
って、思いました。
読後、静かな優しさと穏やかさが心の中で拡がっていきました。