「はぁ、やっと終わった...」
( ガチャッ )
「って、寒ッ!!」
「あ、社長...。お疲れ様...です」
「おい、なんだよこの部屋!クーラー効きすぎだろ!」
「ごめん...なんか...あの...暑くて」
「にしても寒すぎだろ、これは」
なんだろう?
すごく身体が熱い...。
風邪引いた?いや、こんな時期に?
「ところで、会議はどうでしたか?随分長かったけど...」
「ん?あぁ、今回の商品はとにかく女性でも手に取りやすい物にしたくて...パッケージのデザインからこだわってみようと思ってんのよ」
「なるほど...」
「そこで一応女のお前にも意見を聞きたくてさ」
「...一応ってなによ!」
「だってそうだろうが(笑)とりあえずこれ見て」
ソファに座る私の後ろから、社長が資料を差し出した。
「女性が好む色って、やっぱピンク?」
社長の声が、不思議と身体中に響く。
心拍数が上がる。身体が熱い...。
「...なぁ、お前聞いてんの?」
だめ...。そこで話さないで...
「なぁってば...」
そう言って社長の手が私の腕に触れたとき
「...ぁ...っ」
自分のものとは思えないような声が、ピクッと肩を震わせたのと同時に漏れた。
「っ!!!えっと...今のは...っ」
「お前もしかして...」
「ひゃっ...」
「冷蔵庫にあった水...飲んだろ...?」
ぎゅっと腕を掴む手の力を強くされ、耳元でそう囁かれた...