今、飲みすぎたことを後悔してる。
早く駅へ行かなくちゃならないのに、足元がふらついて視界がぐにゃりとゆがむ。
まるで歩き慣れていない赤ちゃんみたいな感じ。すれ違う人の視線が痛い。
駅ってこんな遠かったっけ...?
ふらつきながらもなんとか駅についた。
そういえば大野、駅前のどこにいるのよ...
改札?
そうだ携帯...。
だめだ、充電切れてる。
あぁもう眠くなってきた...。今すぐ横になりたい。
でもまだ大野に会えてない。
こら。前に進め、私の足。
そんな気持ちは、酔っている自分の体に勝てるはずもなく...力なくベンチに座りこんでしまった。
「んもーー!どこにいるんだ...、大野ー...」
うっさい酔っ払いだな みたいな顔してこっちを見る人の視線よりも、心のほうが痛いんだよー...。
ごめん大野、私今日あんたに会えない...
もう動けないんだよ、迎えに来て...
このブスでボロボロの酔っ払いを迎に来てよ...
「おねーさん、こんなところにいたら風邪引くよ?」
あぁ、来てくれたの?
寒さで赤くなってる鼻。
頬に触れる冷たすぎる手。
こんなになるまで、私を待っててくれたの?
「おお...のぉ...」
「ふふっ、気付くのおせぇよ(笑)
そうそう、
友達に追い出されたんだ。
お前んち、行ってもいい?」
どこかで聞き覚えのある台詞に
ぼーっとする意識のなか、私は答えた。
「いいともー...」
ぼーっとする意識はそこで、無くなった。
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