Canon EOS Kiss X8i は、2015年、今から10年前に発売された「日本製」の一眼レフデジタルカメラです。今では稀有になった、ミラーとペンタプリズムで構成された、本物の「一眼レフ」です。静止画のモードで電源を入れると、液晶画面は撮像が表示されず、露出やシャッター速度などの情報表示画面となります。撮像は、光学式ファインダーで覗いた際の実像となります。レンズから入った光は、ミラー、ペンタプリズムを通り、ファインダーに投影されるからです。
この構造のカメラで撮影するとき、シャッターを押した瞬間には、ミラーが跳ね上がって、ミラーの後ろにあったセンサーに光が届きます。ファインダーを覗いて写真を撮影するときには「ブラックアウト」といった、一瞬、光が遮断された瞬間があります。このため、昔の写真家たちは、ファインダーを覗くときには両目を開けていました。自分がシャッターを押した瞬間の映像を、見逃さないようにするためです。
では、このオールドデジカメで動画撮影をするときには、どうやって録画されるのでしょうか?ミラーが跳ね上がったまま固定されて、センサーがレンズの光を捉えた状態を維持するのです。しかしながらこの状態は、一眼レフカメラにとってはストレスになるらしく、著しく電池が消耗します。そのために、中古で購入したこのカメラは、動画撮影モードにしておくと、1時間くらいしか電池が持ちません。
また、古いデジタルカメラは、動画モードはおまけ程度にしか考えられておらず、手ぶれ補正は静止画のためにある機能でした。動画は、ビデオカメラで撮影するべきという、機能分離がなされていました。このために、Canon EOS Kiss X8i で動画撮影するのは、大きな冒険でした。
このカメラを手にしてから実感したのは、このカメラは三脚に固定しての動画撮影には向いているが、手持ち撮影には向いていないことでした。今回の動画においても、かなり無理な映像が多く登場します。現在の、手ぶれ補正がバリバリに効いたカメラで撮影した映像に慣れている方々にとっては、耐え難いくらいの手ブレがありました。そこを補正したのが、Davinch Resolve の動画編集でした。
今回の動画は、80%近くをソフトウェアでの手ぶれ補正を実施しています。なので、同機種の手持ちで動画を撮影した時の、出来栄えについては、あまり保証できるものではないことを、ご注意しておきます。
非常に大きくて、かつ性能の低いデジカメを携帯するの苦行に等しいかもしれませんが、カメラの特性を知った上で、この機能を補完できるような体制を組んだ上で、古いデジカメを使いこなすのが、ストレスない運用において重要だと思います。
さて、源兵衛川は、私がYouTube動画のモチーフとして最も多く扱った対象です。この川は人工的な河川なのですが、老若男女を楽しませる魅力に詰まっています。今年は夏の前に撮影したのですが、もう一度撮影したいと思い立ち、無事に撮影と編集を終えました。
2025年の源兵衛川は、水量が少なめで、小さなお子さんにも楽しめる水位となっています。サンダルばきは必須ではないものの、履いていた方が安心です。お子さんたちを遊ばせる際には、着替えをお忘れなく。水温は結構冷たいので、水から上がったときには、すぐに着替えをした方が良いと思います。
では、楽しい夏休みをお過ごしください。