今月初めからまた、なぜかカメラが欲しくなりました。さまざまな迷いを経て、キヤノンの一眼レフデジカメである、EOS kiss X8iの中古を購入しました。その思考経路を記録しておこうと思います。
先日、衝動買い的にSONYのNEX-C3というカメラを中古で購入しました。
私がカメラを購入する際の最近の傾向として、「日本製」の製品を購入することは、当ブログの以前の投稿でも記載しました。2010年から2015年くらいの製品に「日本製」が多く、以降は急激に、中国製、タイ製、台湾製など、海外製品が当たり前になりました。2025年の現在では、米問題が顕在化しており、日本で採れた米の在庫が逼迫して、外国産の米を輸入しようとした時に、日本人の殆どがなんとも言えない違和感や反感を感じたと思いますが、カメラの世界において、私は、米問題と同じような違和感を抱いています。この話を深掘りすると本題から大きく外れるので、本題に戻そうと思います。
SONY NEX-C3は、2011年に販売されたミラーレスのデジタル一眼カメラです。本体、レンズともに「日本製」ですが、動画は1280 x 720 という、フルHDに微妙に満たないこともあり、静止画の撮影においては全く問題ないのですが、YouTube用動画を想定すると、結構厳しいスペックでした。もともと私はスナップ写真を撮るための本製品を購入しましたので、文句を言う筋合いはなく、むしろこんなに小さいミラーレスで、2万円台で購入できる中古カメラは滅多に見られないので、動画撮影性能は、ないものねだりです。
このカメラは小さい割にはAPS-Cセンサーを備えており、おそらくソニーのセンサーだと思うのですが、写りがとても良いのです。標準レンズも綺麗にボケてくれて、絞るとシャープに対象を捉えるので、スマートフォンで撮影した時のような、コテコテと画像処理を行ったような絵ではなく、ナチュラルな絵が撮れます。
この体験を経てからまた、SONYのカメラに興味を持ちました。そこで脱線してSONYのスマートフォン。ツアイス製のレンズを装着した機種が何故か目に止まりました。
私はYouTube動画を撮影するときの機材はスマートフォンを基本としており、過去さまざまな撮影機器を試しましたが、結局スマートフォンがベストということで、撮影機材の検討はやめていました。このため、ツアイスのレンズを組み込んだスマートフォンに魅力を感じ、ソニー Xperia PRO-I スマートフォンが気になりました。
私の好きな絵作りは、超広角寄りの全景と、個別のものにフォーカスした時のボケ味、マクロ撮影ができて、できればフォーカスは手動で行いたいという考えがあります。これは、私が初めて多用した銀塩カメラが、オリンパスのμ(ミュー)というカメラで、当時としては珍しい、28mmの広角レンズと、F値が2.8という明るいレンズが、コンパクトなボディーに入っており、結局2世代分のカメラを使い倒した記憶があります。
オリンパスのWebページより引用。
広角、ボケ味、近接撮影、この要素が私の好みを形成しており、デジカメにも求めておりました。そしてもちろん「日本製」。ソニーのXperiaは、これら要素を兼ね備えていると思い購入検討をしていましたが、1インチセンサーによる最低焦点距離の制約から、近接撮影に弱いらしいことがわかり、購入を諦めました。
次に検討したのが、パナソニックのデジカメ。ライカのレンズをお手頃な価格で楽しめるシリーズで、私も好んで使っていました。フォーサーズ規格の最初で最後の一眼レフ(?)。LUMIX L1は良いカメラでした。ストロボを積極的に使用した、バウンス撮影(天井にフラッシュさせる)が良い味を出しており、近接撮影も行いやすいので、結婚式で活躍したこともありました。
Wikipediaより引用
この機種は動画が撮影できなかったと思いますが、2000年初頭のデジカメにおける動画撮影機能は、おまけ程度の認識だったので、L1に動画撮影機能がなくとも全く困りませんでした。明るいパナライカレンズと少し古めかしいシャッター、手ぶれ補正がそれほど効かなかったこともあり、味わいのある写真が多く撮れました。
このカメラの弱点は、望遠レンズを持っていなかったことから、子どもの運動会や発表会で使用するには、少しレンズの長さが足りないことでした。ポートレートには最強のカメラでしたが、パナライカの望遠レンズは結構高かったので、手が出ず、そのうち使わなくなり、手放すこととなりました。
今回良いと思ったのは、パナソニックの英断で新製品を出したコンパクトデジカメである、TZ-99 。私は前にTZ-70を所有していたことがあり、このカメラは写りの良さと高倍率が良く、結構活躍していました。コンパクトデジカメは中古でしか買えないと諦めていた矢先に、まさかの新製品。ビューファインダーを切り落とした判断は良いと思いました。
パナソニックのWEBページより
しかし、過去に撮影した、キヤノンM3による映像が忘れられず、もう一度キヤノンのレンズを試したくなりました。この動画を撮影した時に使用した、キヤノンのEF-Sレンズが忘れられなかったのです。
私は群雄割拠のレンズ業界のことをほとんど知らないのですが、メーカーごとに、レンズとカメラの接合部(マウント部)が異なることは、周知の事実だと思います。センサーサイズに統一規格があるのに、マウントに統一規格が存在しなかったのは、ユーザーを自社製品で囲い込むための常套手段でしたが、今になって各メーカーにブーメランが返ってきたかもしれません。フォーサーズ規格は、後進メーカーであるパナソニックやオリンパスがフォローして、レンズ資産の使い回しができるのですが、キヤノンとニコンでは、マウントアダプターを装着しないとレンズが相互に使えません。
ややこしいことに、同じメーカー内でもマウントの規格が混在して、デジタルカメラの時代になって、多様化に拍車がかかりました。私もあまり詳しくないですが、銀塩カメラ時代は、レンズの光軸とファインダーの光軸が異なる仕組みがスタートで、その後レンズで受け取った光を鏡とプリズムで反射させてファインダーで覗ける仕組みができました。ここでレンズの仕様が変わります。その後、フォーカス合わせや絞り調節を自動的に行える仕組みができたので、カメラとレンズ間で電気信号をやりとりする回路が入りました。ここでもマウントが変わりました(上位互換はあったかな)。
ここからが、さらに複雑化するのですが、デジカメ時代に入ってから、受光する部材が、例えば35mmフィルムから、さまざまなサイズのセンサーに変わったため、レンズの焦点距離や画角の設定が複雑に変わりました。すなわちフルサイズと呼ばれる35mmサイズセンサーで28mmの焦点距離を有するレンズは、APS-Cのセンサーサイズでは28 x 1.6 = 44.8mm相当の焦点距離レンズに変わってしまうという、不都合な真実です。
さらにさらに、「ミラーレスカメラ」なるカメラが登場してから、さらに複雑になりました。レンズの映像をセンサーで受け取り、そのままファインダーに映し出す仕組みを採用することにより、光学的なファインダーが必要なくなりました。一眼レフの体積のほとんどは、鏡とプリズムなので、ここでカメラが大幅に小さくなりました。カメラが小さくなると、レンズも小さくなり、そこで新たなマウント規格が登場しました。先述のEOS M3においては、上記の知識を持たずにカメラとレンズを購入したため、レンズがカメラに取り付けられず、慌ててマウントを購入した、というストーリーになっています。
結論に走りますと、キヤノンのレンズを楽しんだときに、EF-S規格のレンズが、とても取り回しの良いレンズだと考えていました。手動でフォーカス合わせをするときに、レンズ脇についているスイッチで自動と手動を切り替えできて、フォーカスのマニュアル合わせやズーミングも快適だったのです。
ケイシーナイスタット(CaseyNeistat)氏の最盛期の動画?にて、キヤノンのカメラを使った撮影風景を見ましたが、自撮りをしながら画角調整する感覚も、EOS M3で楽しんだものでした。確か、ナイスタット氏のキヤノンにも、EF-S規格のレンズが使われていたと思います。
EF-Sレンズは一眼レフ用レンズなのですが、光学式ファインダーで対象物を眺めたいという欲求もあります。最近のファインダーは写りが綺麗になったと思いますが、素通しのフレームで対象物を眺める感動は、銀塩カメラ時代の方々なら少し理解できると思います。
そんなわけで、私はEOS kiss X8iを購入しました。それにしても「自分へのご褒美」というワードは、不要なものであっても購買意欲を持たせるマジックワードです。






