苫米地英人さんの著書との出会いは、2006年ごろ、私が心身ともに疲弊していた時に偶然見かけた「脳と心の洗い方」がきっかけでした「なりたい自分」になれるプライミングの技術、というサブタイトルと相まって、惹きつけられる何かがあり、夢中になって読んだ記憶がありました。いきなり「誓約書」を書かされるページがあり、「プライミング」、「アンカー」、「トリガー」など、聞いたことのない定義の言葉がたくさん飛び出したことに面くらった記憶があります。また、映画やドラマにおける俳優の役割、三船敏郎さん、木村拓哉さんの役目についての解説も面白かったです。記憶の書き換え技術については、私の心身を癒すことに、後々に役に立ったと思います。

 

その後、苫米地英人さんの著書が大量に刊行されました。私が次に接した著書は、私なりに感じる苫米地英人さんの最高傑作である「洗脳言論」。氏がオウム真理教信者の洗脳を解いた経験をもとに、洗脳技術を開示することにより、読者が洗脳にかかることを予防する目的で書いた旨の説明がありました。本書をきっかけに「洗脳護身術」にて、具体的な洗脳テクニックが、機密解除されるように開示され、その後次々と「洗脳」と名のついた著作が刊行され、私は新刊が出るごとに著書を購入して、読み漁っていました。

 

皆さんもそうだと思いますが、好きな著者やアーティストによる作品は、新作が出るごとに購入して、堪能する期間があると思います。2006年以降は、苫米地英人さんの著作に浸り込む日々だったと思います。しかしながら、たくさんの著書を読むうちに、苫米地さんの洗脳テクニックが透けて見えました。苫米地さんの著作は、多作であっても体系的にまとめられてあるのですが、5%程度の重要テクニックを、希釈して1冊の本にまとめ上げているであろうことがわかりました。苫米地さんにとっては、程度の低い読者に平易に説いてあげる親切さから、複数の本でノウハウを教示しているという考えかもしれませんが、そのうちにマンネリ化を感じてしまいました。

 

それゆえに、数多ある苫米地英人さんの著作における傑作は、先述した「洗脳言論」「脳と心の洗い方」「洗脳護身術」だと思っています。私は読んだ本は惜しげもなく捨てられるタイプだったので、これらの本は複数回購入した記憶があります。今では電子書籍、あるいはPDFファイルに電子化した書籍を読んでいます。

 

苫米地英人さんの説く「ゴール設定」に関し、苫米地英人さんの「ゴール」は、「戦争と差別をなくすこと」とおっしゃっています。なお「ゴール」は無くなると死んでしまうということを、アメリカの起業家や投資家の例をとって説明しています。アメリカの成功者は、リタイア(日本の定年とは異なり年齢によらず仕事から退く)後の平均寿命は18ヶ月という統計があるとのこと(この動画)。日本でも、定年退職された方(特に男性)は、その後に社会貢献などの仕事や、趣味を作らないと早死にすると言われます。

 

私も、漠然としたゴール設定をしています。確かに、ゴール設定に伴った、自分の行動の変化や、潜在意識に仕組まれた何かを感じることがあります。このフォートゾーンに関しては、いつも「居心地の悪さ」を感じますが、これは私の甲斐性なのでしょうか。

 

苫米地英人さんは2010年以降くらいから、高額セミナーや高額な教材販売など、少し怪しげな方向に向かった印象があります。そこから私も距離を置きましたが、苫米地英人さんのエッセンスを汲み取りながら毎日過ごしています。