被害者への慰謝料を

支払わなければならないという考えが浮かぶと

それを打ち消すことは難しかった

 

そうなるかもしれないなら

今のうちに少しでも何かして稼げないか

 

事故からしばらくたったころ

私たち夫婦の頭の中は

いつしか

お金のことでいっぱいだった

 

事故直後は被害者のことばかり考えていたが

いつの間にかお金の工面のことで

頭がいっぱいだった

人間とはこうも変わってしまうのか

 

夫はネットで色々お金を稼ぐ方法を検索していた

そこでヒットしたものがセドリだった

安く仕入れてネットなどで高く売るというものだ

 

結婚直後にもセドリをやったことがあったが

なかなか素人が手を出してすぐにうまくいくものではない

 

それは薄々わかっていたが

今回も敢えて黙認することにした

 

ドンキセドリやホームセンターセドリなど

今やYouTubeで動画もみれる時代なのだ

 

そして行き着いたのが

フルフィルメント by Amazon(FBA)とeBay(イーベイ)だった

 

FBAとはAmazonの出品サービスに登録し

商品を用意して、商品を納品するというものだ

 

楽天と同じようにネームバリューがあるので

商品を出品すればたくさんの人が見てくれるメリットはあるだろう

 

しかし、FBAの倉庫に商品を送るとなると

その送料、保管料、登録料(1か月4,900円(税抜))+販売手数料と

どうみても勝ち目はないことは明らかだった

 

4,900円分の元を取るだけでも大変なのでは?と思ったのだ

 

それでも夫がこれをやってみるという

 

最初に購入したのは

規模の大きいショッピングモールで見つけた

セール品のキッチン用品セットだった

 

アプリを使って「これはいくらか抜けそうだ」というので

セットを2つか3つ購入した

 

これをFBA倉庫に送ろうとしたが

これとこれは別の倉庫に送れなどの指示がある

同送できればいいのだが別に送るとなると

さらに送料が負担になる

 

キッチン用品も思うようには売れず

少しずつ値段を下げるしかない

いつの間にか赤字になりつつあった

 

FBAでは無理だと私が言ったが夫は

「俺は月に50万稼ぐ気だよ、FBA手数料は経費だと思ってる!」と言い放った

 

え!お前バカかよ

私、経理とか全然わかんないけど

それが経費と言わないことはなんとなくわかるよ

バーカ、お前何にもしないほうが

マシじゃねえかよ

 

という言葉は

ゴクリと飲み込んだ

 

そして、並行して始めたのがイーベイだ

これは全世界共通のヤフオクみたいなやつです

(説明が雑になってきた)

 

イーベイの話はまた次回