リアルタイムのお話ではありません。

過去に夫が起こした事故について書いています。

けして被害者やそのご家族を冒涜するものではありません。

加害者の妻が感じたことなどを綴っております。

ある事情で特殊な事案となっていますが

突然家族が事故を起こして途方に暮れている方へ

何かしら参考になればと思います。

このような内容を書くべきではないとの

そしりは承知しておりますが

どうしても伝えたいことがあり書かせていただいております。

しばらくお付き合いください。

一部不快な表現、直接的な言葉があります。

ご自身のご判断で読み進めてください。

苦手な方はお戻りください。

 

相手の会社への訪問を終え車に乗る。

到着した時とは心の持ちようが全く違っていた。

すがすがしかった。

今までの人生でこれほど人の優しさを

ありがたいと思ったことはなかった。

 

「来て良かったよ」

自然と夫に言葉が出ていた。

 

 

このあともう1社訪問予定にしていた。

関連事務所が近くにあり

こちらにも労働基準監督署などへの

書類提出で大変ご迷惑をかけたので

謝罪に行こうとしていた。

 

夫はそちらへはあまり謝罪に行く必要はないのではないかと言っていたが

私はそういうわけにはいかないのではないかと感じていた。

自分が相手の立場ならどう思うか?

謝罪があってしかるべきと思うからだ。

 

遠くない距離を車で走る

ほどなく事務所に到着した。

 

 

事務所の中を窺うと

女性が出てきてくれた。

 

「先日、事故を起こしご迷惑をおかけしている○○と・・」

名乗ろうとしたその時だった。

 

女性が右手を出して、その声を制した。

 

 

死亡事故を起こしたような人間は

こちらに来ないでほしいと言われるのかと

身構えた瞬間

 

 

 

「わかっています。

大変な時に遠い所まで来てくださって

ありがとうございます。

(夫)さんの堅実な仕事ぶりは

社員からも聞いています。

うちの社員もみな、(夫)さんが戻ってこられるのを

待っています。

・・・奥様も大変でしたね」

 

思いもよらない言葉に

驚いて女性の方を覗き込むと

私たちのために

涙を流して下さっていた。

 

 

「うわああああ」

今まで、辛さを押し殺していた分

嗚咽があふれ出た。

 

 

その女性は、涙する夫の背中を

静かにさすってくれた。

 

 

 

このコロナ禍において

人が人を信じられなくなり

マスクを取り合って

ドラッグストアでは

店員に怒号を浴びせる客もいると聞いた

 

コロナウイルスに感染した人間に対しては

差別のようなこともあると・・

人間の恐ろしさを見せつけられるような

報道がなされていた時期だった

 

人はこれほどまでに優しいのか

 

 

人を死なせたという

あまりの恐怖に

全身を委縮させながら

謝罪に行った先で

このような温かい言葉をかけられるとは

思ってもいなかった

 

見も知らない私たちのために

涙を流してくださる人がいる

夫が今まで実直に仕事をしてきたことを

評価してくれている人がいる

 

その女性と出会えたことで

なんとかここまで生きながらえてきた

そんな気さえする

大きな出会いだった

 

 

 

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