ほとんど眠れないまま朝を迎えた

朝起きると、固形物が喉を通らないようになっていた

1週間ほど、朝は液体しか受け付けなくなる

昼と夜は、少量を流しこんでいた状態

そして、下痢が続くようになる

 

 

 

 

ある日突然

夫が業務上過失致死を起こすと

とにかく先のことが不安になる

 

 

 

見通しが立たないという状況が

不安をあたかもブラックホールのように

巨大かつ得体のしれないものにしてしまうのだ

 

 

 

こんな時代だ

加害者家族を守る団体があるのではないかと

ふと、ひらめきググってみる

 

ビンゴ!

 

 

やはり、ある!

サポートしてくれそうなNPO法人がある!

最初に見つけたのはこの団体

代表の方がものすごく力になってくれそうで

すぐにでも電話をしようとしたが

少し遠いのでもう1度探してみることにする

 

 

 

次に見つけたのはこの団体

サイトを見てみると

家族が突然加害者になったことで

就職、引っ越し、転校などの相談にも

乗ってくれるとのこと

 

 

引っ越しも余儀なくされることがあるのかと

背筋が冷たくなる

裁判のサポートなどもしてくれるとのこと

 

 

 

すぐに電話をしてみることにした

 

 

 

電話はすぐつながり男性が出た

何か食べていたようだ

急いで飲み物を飲んでいるのが聞こえた

 

 

 

「あ、すみません、どうされました?」

「夫が業務上過失致死を起こしまして・・」

 

 

 

「それは大変ですね

いま、電話をくださっているのは奥さまですね

これから先のことが色々不安だと思いますが・・

大丈夫ですか」

 

「はい、見通しが立たなくて不安なので

電話させてもらいました」

 

 

事情を説明すると弁護士の先生とも連携しているのでお話できますとのこと

弁護士のO先生に電話をしてもらう約束をして電話を切った

 

 

数時間後、O弁護士から電話がかかってきた

 

「事故の詳細はわからないのですが

相手の方は××ということがあったようなのですが

そういったことは加味されますでしょうか?」

 

「そうですね。そういったことも加味されることは

充分あると思いますよ」

 

弁護士の言葉となると、説得力があり安心感が得られた

 

「あとで、主人から電話させてもらってもよろしいでしょうか?」

 

「そうですね、ご本人さんからの方がよくわかると思いますので

電話お待ちしてます」

 

O弁護士は大変優しく接して下さった

あとで、夫から電話をかけることになった