映画『ハイキック・ガール!』 | crossfire

映画『ハイキック・ガール!』

というわけで早速公開初日に見てきた。初日だけに舞台挨拶もあって、最初は渋谷で見ようと思ったらなんと前日までに完売!とのことだったので急遽新宿に行くことにして、午前中に上映館のシネマート新宿にて整理券確保。

hyper hammer-ハイキック・ガール!

舞台挨拶は14:30の回。ここは入場は整理番号順だけど全席自由なので2列目の上手寄りの席へ。客席もかなり埋まってる。いよいよ舞台挨拶スタート、梨奈ちゃんを先頭にキャスト&監督のみなさん登場。梨奈ちゃんは劇中と同じ衣装。やっぱりちっちゃくてかあいい!というか本当にフツーのコにしか見えない。ひととおり挨拶が済んだところで、アクション演武。梨奈ちゃんが男性3人(監督含む)相手に空手技を披露したけど、本当に驚いた。ついさっきまでフツーだった梨奈ちゃんが、スイッチが入った瞬間まるで別人のように顔つきも雰囲気も変わった。素人目にもハッキリ感じるくらいに構えも動きも「全然フツーじゃねぇ!」のが分かって、あまりの迫力に見てるだけで体がアツくなるくらい圧倒された。いやぁホンモノっスわ。でも演武が終わるとフツーに戻っちゃうのがまたスゴい。ナマで見れてよかったですよ。

そんな感じで舞台挨拶は終了、本編上映へ。

感想としては、期待通りの映像が見れて満足であります。「自分の強さを過信した主人公が危険な道へ足を踏み入れたが、そこには師匠の15年来の因縁の相手が―」というのが大まかな展開。

(もうちょっと詳しいストーリーは公式ブログ 参照)

とにかく「見ててカラダにチカラ入りまくり」状態だったのがアクション映画としてちゃんと成立してた、ということですよ。まさにフルコンタクトなアクションは実に素晴らしい。女のコが大の男を撃ち倒していく様はやっぱりおもしろい。その反面、リアルであるが故に高度な技が炸裂してるのに「映画の絵」としては伝わりにくい部分があったのも事実。この作品に限らない話だけど、リアリティとフィクションのさじ加減はやっぱり難しいっスよね。でもオープニングの空撮から始まって高層ビルや神社、都会や自然という日本的な風景も含めた映像は海外でウケそう。実際、新宿では英語字幕版も上映されるとか。

物語的には、尺が短かかった(上映時間81分)ので、もうちょっと主人公の心情の動きが欲しかった部分もあったけど「アクションを見せるための舞台装置」としてはこれくらいでよかったのかも。個人的に印象に残ったのは、師匠が語った「空手とはなにか」というセリフ。重みがあって、見てて身が引き締まる思いが。こういうところのかっこよさはポイント高いよね。

キャスト的には、梨奈ちゃんはアクションがスゴいのはもちろんだけど、普通の演技もできてるし新人とは思えないくらい主演女優としてキマってていい。将来が楽しみですなあ。序盤のヤマ場である対決シーンに登場した、これまた「空手美少女」として有名な小林由佳ちゃんとの対決がまたスゴかった。一方、才加は残念ながら出番少なかったね……。でも(『白百合』でもそうだったけど)あの立ち姿は敵役として凄味があったし今回はちゃんとアクションもしてたので個人的には評価したい。


そして来週は渋谷で梨奈ちゃん出演のトークイベントが開催されるそうなのでまた参加したいと思います。