映画『デトロイト・メタル・シティ』 | crossfire

映画『デトロイト・メタル・シティ』

昨日公開で、早速今日見たった。新宿ジョイシネマ1での2回目だったけど、さすがに混んでた。


[結論]
クラウザーさん最強。


まず「マンガのビジュアルを実写化」という部分ではパーフェクト。「メイクで似せる」以上にキャストのハマり具合が素晴らしい。松山ケンイチのクラウザーさんはもちろんだけど、一番の見どころはやはり松雪泰子のデスレコーズ社長。これはもう「本物」としか。

物語的にも、原作のテイストを最大限に生かしてるのはもちろんだけど「根岸の苦悩」を実に映画的に描いたことでより根岸への共感を強く持てるし、 結果的に振り幅の大きなギャグになってるし。「ギャグの映像化」はアニメに任せて、原作のネタをアレンジしつつ「ギャグマンガの実写映画化」という高いハードルを見事にクリアしたこと は本当にスゴいし、音楽面でもあの名曲の数々が実写化されてるのもスゴい。原作ファンとしても納得の傑作ですよ。


キャスト的には、相川さん役の加藤ローサたんのかあいさが強烈。もし原作を知らずにローサたん目当てで見たとしても、ローサたんのシーンだけでご 飯3杯はイケるほどの満足感。そして、1シーンしか出てないのが残念だけど「金玉ガールズ」ニナ役の美波ちゃんがまた素晴らしい。「バンド等音楽活動はし た事はないです」「普段は、クラッシックとコンテンポラリージャズが好きです」(←映画サイトのQ&A より)とのコメントが信じられないほどのパ ンクな佇まいは演技とは思えないくらいにハマってて最高。