「涙なしでは、ライブじゃない!」 | crossfire

「涙なしでは、ライブじゃない!」

先月の話ではありますが、野中藍ニューアルバム
ナミダノキセキ(初回限定盤)(DVD付) ナミダノキセキ(初回限定盤)(DVD付)
野中藍

キングレコード 2008-03-12
売り上げランキング : 2528

Amazonで詳しく見る
by G-Tools
を購入。

内容的には昨年のトリプルシングルリリース、ポップな『チアルーガ!』、バラードな『恋のミュージアム』、ロケンローな『ウレシ泣キ』の世界をそのまま広げたような11+1曲。さすが天下のスターチャイルドレーベルだけに、バラエティに富んだ「捨て曲なし」のクオリティの高さが素晴らしい。「アイぽんSHOP」であるところの某ソフマップで購入したので特典のカードまでもらえたけど、これがまたかあいい。

アルバムが良かったので勢い余ってアイぽんが表紙&巻頭だった『声優アニメディア』4月号まで購入する始末。しかし、声優誌っつっても半分は男性声優が掲載されてるのでなんか半分損したような(以下略)。

そんな感じでアルバムをヘビーローテーションしている今日この頃ではありますが、アイぽんに興味を持ち始めて約1年、ようやく「ナマ」アイぽんを見る機会が。それもインストアイベントやラジオ公録なんてお手軽なものではなく、ガチのワンマンライブという初心者には敷居の高い現場へ。


というわけで13日、東京・Shibuya O-EASTにて開催された「AI NONAKA『NO TEAR×NO LIVE2008』」に参加。というわけで、初の「ナマ」アイぽんはニューアルバムを引っさげてのワンマンライブで見ることに。こんなヌルい人間が参加しちゃって申し訳ない気持ちでいっぱいであります。

直前まで行けるかどうか分からなかったので「チケット現地取引」なんてな手を使ったりして。しかも開場前にグッズ売り場で買い物しちゃったりなんかして。これではまるで「必死なアイぽんヲタ」じゃないか。会場前では、ヲタ有志が「コール本」を無料配布してたのでもらってみる。A5版フルカラー20Pの冊子で主な曲の歌詞と、手拍子やコール等を掲載したもの。「応援の仕方を紙媒体にまとめる」という文化は普通のアイドルでは昭和の時代で絶滅したのに、声優アイドルの世界ではいまだ生き残っていたことにビツクリ。チケットの整理番号がそこそこ良かったので入場して前1/3の真ん中ら辺のポジションへ。これではまるで(以下略)。

18:03、アイぽんによるアナウンス。アドリブをいれつつ客をアオるのはさすが。18:11、開演。6人のバックダンサーを引き連れてアイぽん登場、『ウレシ泣キ』で華々しくスタート。初めて見る「ナマ」アイぽんは、やっぱりかあいいじゃないスか。ボーカルも、多少不安定なところはあるけど意外にCDとのギャップが少なかったのはうれしい誤算。写真等で見た感じでは「ぽっちゃり」なイメージで、実際に見てもそんな感じだったけどヘソ出しな衣装ではウエストがいい感じに細かったし、衣装も7パターンほどあってビジュアル面でも楽しませていただきました。

内容的には、何しろ『ナミダノキセキ』しか知らないのでセットリストの半分ほどは聴いたことのない曲で「アニソンメドレー」ですら知ってたのは『絶世美人』(from『さよなら絶望先生』)くらいという有様ではあったけど、実際には十分に楽しめました。確かにアイぽんは歌唱力でオーディエンスを魅了するような「歌手」ではないだろう。でも「アイドル」としての「何かにチャレンジしたい」「何かを伝えたい」「ファンを楽しませたい」という気持ちはちゃんと伝わってきたし、それを望んでいる超満員のヲタと共にちゃんとライブとして成立するものを見せてくれたのは素晴らしかった。本来なら自分はこういう「超甘ったるい」テイストはどちらかといえば苦手なほうだったけど、甘ったるさもここまで突き詰めれば芸として成立するので、これはこれで。『ナミダノキセキ』には、アイぽんが好きだという「メガネ男子」をテーマにした『キラリ』という曲があって、そこで使うために紙製のメガネが入場時に配られたけど、ちゃんと『キラリ』の時にそのメガネかけて参加したっスよ。

アンコールではアイぽんがファンへのメッセージを歌詞にした『ありがとう』をウクレレの弾き語りで披露したり、スタッフや関係者への謝辞を涙を浮かべつつ述べたりしたけど、最後はおもいっきりの笑顔と三本締めで締めて、Wアンコール含め約140分のステージは無事終了。笑いも感動もあった温かいライブで満足。この模様を収録したDVDが8月にリリース大決定!と終演後のアイぽんのアナウンスで発表されたので、期待。

帰りにグッズ売り場で「CD1枚お買い上げでポスタープレゼント」だったので『ナミダノキセキ』のポスター欲しさに
人として軸がぶれている 人として軸がぶれている
大槻ケンヂと絶望少女達 野中藍 井上麻里奈

キング 2007-08-22
売り上げランキング : 2054

Amazonで詳しく見る
by G-Tools
を購入。……や、普通にアイぽんのまだ持ってないCD買えばよかったのだが、このCDも「欲しい」と思いつつ買い逃してたので、ついカッとなって(以下略)。


という感じで、大変よいライブでありました。次の機会があるのかどうかは分からないけどまたアイぽんに会えたらいいなぁ。