今や犯罪者まがいの扱いを受けつつある喫煙者。
全国でも禁煙活動が最も先進的な神奈川県では、この夏からビーチでも禁煙となる。

喫煙者vs嫌煙者の議論となると、常に喫煙者は分が悪い。
嫌煙者の主張は、
1位 ケムリがとにかく生理的に嫌だ
2位 副流煙による健康被害が怖い
3位 喫煙者の匂いが嫌だ
4位 ポイ捨てするマナーの悪さにムカつく
5位 ヤンキーとかオッサンが吸ってるイメージが強くて、印象最悪
というところだろう。(全て俺の推測)

対する喫煙者の主張は、
1位 高額納税して国に貢献している
2位 嗜好品なんだからとやかく言われる筋合いはない
3位 自分は気を遣ってるが、一部マナーの悪い奴らのせいでとばっちり
4位 数少ないストレス解消法を奪わないで
5位 昔はどこでも吸えたのに、なんでまた急に...
こんな感じかな。(推測)

つまり、主張をまとめると、嫌煙者はとにかく迷惑かけられてます!というのがはっきりしていて、喫煙者は、そりゃ自分勝手かも知れませんが、そこまでいじめなくても、という図式になっている。
喫煙者の主張にはやっぱり無理があって、分が悪いわな。

禁煙への取り組みは先進国ほど進んでいる。
全体的に喫煙率の高いアジアにおいても、欧米の影響が強い日本は禁煙先進国であり、韓国・中国・東南アジアなどへ行くと、一昔前の日本同様、未だ喫煙天国である。
禁煙化へ急加速する日本にとって、タバコはかつて重要な産業であった。戦後、国の税収の20%がタバコ税だったこともあるし、1950年頃には配給も行われていたほどだ。
そしてJTは今でも世界有数のタバコ会社である。日本は、政府が後押しして「タバコを吸ってお国に貢献して下さい」と言って来た国なのである。

しかし転機はやはり、喫煙者と特定の病気の発症確率の因果関係が証明されたことであろう。
日本では健康増進法が成立し、タバコは健康を害し、国の医療費負担を増やすものと見なされ、そこから禁煙運動が高まってきたわけだ。
一方で、平均寿命の上昇は、医療費負担をむしろ増やすという説もある。結局、タバコが原因による病気以外でも、年を取れば何かしらの病気にかかる人が大半だ。高齢者になると、慢性的に医療費がかかるわけで、長生きすることは、国民1人当たりの医療費をむしろ増やすことにつながる可能性があるという。(極論すれば、タバコ吸って早死にして貰った方が財政の負担が軽くなるのでは?という理論)
また、老人ホームの需給バランスも崩れており、高齢者社会への対応が遅れている現状では深刻な問題になりつつある。

だからといって、かつてのような喫煙社会に戻ることはもはやあり得ない。
遠からぬ未来には、紙巻タバコは、今の葉巻のように、本当に限られた人の趣味となってしまう可能性も高いだろう。

そんな中、今週東京都内限定で、JTが新しいタバコを発売した。
「ゼロスタイル・ミント」というそのタバコは、煙が出ないという点で画期的な商品である。
正確に言えば、火もつけないので、「かぎたばこ」と言われる商品だ。

$Kagurazaka Football Journal-ZERO STYLE


この手のたばこは、実は昔からあるが、JTのような大手が満を持してリリースしたのは初めて。
5/18から本格的に店頭に並び始めたが、即日完売の店舗が続出というから、実は喫煙者のとっても相当興味のある商品であることは間違いない。

俺も昨日買おうと思ったのに、ほんと売ってないんだよねー。
お店によれば、5/17出荷分の後は、6月中旬まで入荷しないとのこと。
探し回った挙句、都心の過疎地である芝浦の某コンビニでようやくゲットしましたよ。

で、早速吸ってみた。
すうぅぅぅ。ぷはあぁぁぁ。
当然ケムリは出ないが、おお、なんだかちょっとタバコ吸った感覚はあるぞ。
俺は普通の1mgタバコを吸っているが、メンソール1mgの常用者だったら、意外といけるんじゃないのコレ。
これの購入者の動機は、禁煙したいというよりは、肩身の狭い喫煙事情によるものが多分に大きいだろう。
実際、公共交通機関は、ANAを除いて機内・車内での使用を容認する方針だそうだ。
だって、ぱっと見はボールペンくわえてるような感じで、実際、ケムリも出ないし、匂いもほぼないので、隣の人に迷惑がかかることはない。
ただ、スーハーされることで、ケムリは来なくてもなんか気になる、ってことはあるかもね。

第一弾として発売されたこの「かぎたばこ」。
喫煙者への注目度はかように高いが、問題はこれが普及するかどうかだろう。
しかし、喫煙者のはしくれとして言わせてもらえれば、十分「アリ」なんだと思う。
完全にゼロスタイルに切り替えるのは難しいとしても、代用品としての満足度はそれなりにあって、タバコの本数自体を減らすことはできる気がする。
そしてその間、JTがさらに完成度を上げた商品を新たに投入することができれば、普及の可能性は大いにあるだろう。

ま、非喫煙者にとってはどうでもいい話なんだろうけどさ。
「そこまでして吸いたいかよ。」って思うでしょうし。
でも、そこまでして吸いたいんですよねーこれが。
アルコールフリーのビールとある意味一緒なのかもね。