GWに突入した5/1、横浜日産スタジアムで行われるFマリノスvsジュビロのプレビューです。
年間34試合行われるJリーグも8試合を消化し、現在の両チームの順位は下記の通り。
横浜 7位 3勝2敗3分
磐田 12位 2勝3敗3分
遡れば2003年に優勝した横浜と、2002年に優勝した磐田。いずれも名門と言われるチームではあるが、ここ数年は優勝争いに絡むこともなく、低迷している。
今年も、ここまでのところはどちらのチームも今ひとつ調子が出ておらず、中位に甘んじている状況だ。
この元王者同士の対戦には因縁がある。
2003年の最終戦、それまで首位をキープしていた磐田は、3位横浜と対戦。この直接対決で0-1とビハインドを背負い、しかも退場者を出した横浜が後半44分久保のゴールで勝ち越し。土壇場で逆転優勝を成し遂げたのだ。
2005年の開幕戦もここ日産スタジアム。1-0で勝ったジュビロの決勝ゴールは、実は福西が手で押し込んだもの。反則だったが審判が見落とし、後味の悪い結末だった。
強かったチーム同士の対戦だったからこそ因縁も生まれたが、今や昔。
今回の見所は、直前に迫ったW杯をめぐる、選手達のドラマだろう。
今年の横浜Fマリノス最大の話題は、何と言っても中村俊輔の復帰だろう。
中田英寿引退後、日本サッカー随一のスターとして長年ヨーロッパで活躍して来たが、昨年移籍したスペインで全く通用せず試合に出られなかったため、W杯前に日本に戻って来た。
日本代表でも岡田監督の絶大な信頼を寄せられるエースだが、実は今年のプレーは精彩を欠いている。
もう一人の司令塔・ガンバ大阪の遠藤も今年コンディションが上がらず、日本の最大の売りとされている中盤に大きな不安を抱えることになった。
思い返せば、2006年のW杯でもエースナンバーの10番を背負った中村俊輔は絶不調。最後まで俊輔起用にこだわったジーコの采配により、日本は1分2敗という最悪の成績でW杯を終えることになった。
今回もこのままでは日本代表は俊輔と心中することになってしまうのではないか・・・サッカー識者の間ではそういった不安が話題になっている。
確かに、Jリーグに復帰した中村俊輔には、各チーム厳しいマークを徹底しており、自由に仕事させてもらっていないこともある。そこで、同じく今年監督に就任したMr.マリノスこと木村和司監督(Jリーグ以前、日産で活躍し、日本代表でも中心選手だった昔のスター・広島弁が特徴)は、磐田戦から中村俊輔を本来の攻撃的MFのポジションから少し下げて、ボランチとして起用することを表明した。
ゴールに直結する仕事は減るだろうが、相手のプレッシャーも少なくなる。中村俊輔を経由してゲームを作るのが今のマリノスの生命線なので、できるだけたくさんボールに触れるポジションで使ってみようということだろう。
一方のジュビロの注目は、前田遼一というストライカーだ。

現在28歳。昨年のJリーグ得点王である。
Jリーグの得点王といえば外国人選手が常連で、今まで日本人の得点王は5人だけである。
95年 福田正博(浦和)
96年 三浦知良(V川崎)
98年 中山雅史(磐田)
00年 中山雅史(磐田)
02年 高原直泰(磐田)
09年 前田遼一(磐田)
前田以前の選手は、錚々たる顔ぶれでいずれも日本代表で中心を担った選手ばかりである。
ところが前田はなぜか日本代表と縁が薄い。
岡田監督率いる日本代表は、得点力不足が深刻で、批判も多い。
それどころか、最近はあまりに点が取れず魅力に欠ける代表をメディアも見放して、W杯前だというのに全く盛り上がらない状況だ。
しかし岡田監督は、昔から変わらず、悪い意味で頑固だ。なぜか前田を使いたがらない。
今の日本代表は、小柄でスピードのあるFWばかりである。それは岡田監督の好みだろう。どうも、世界の強豪相手には正攻法で勝てないという思いが強すぎて、小さくて速い選手で勝負したいのだろう。
だが、同じような選手ばかり集めて結果が出ていないのも事実。
低迷する磐田で得点王を取るのは大変なことなのだが、そんな結果を出した前田を使うのは岡田監督のポリシーに反するのだろうか。
W杯のメンバーは5/10に発表される。
選手にとっては、もうアピールの場は2,3試合しか残っていない。
前田にとっては、28歳というサッカー選手として最も脂が乗った時期に迎えるW杯なだけに、心底出たいだろう。またそれだけの資格、実績と実力を持った選手である。
前田は、日本人に珍しく、テクニックとボディバランスで勝負するFWだ。
劣勢のチームでは、最前線のFWには相手を背負いながらボールをキープして、味方に余裕を与える仕事が求められる。ポストプレーと呼ばれるこのプレーが日本人で最も巧いのが前田である。
また、右足、左足、頭と全ての箇所でバランスよく得点を取れるのも前田の魅力だ。派手さはないが、難しい体勢からきっちり枠にシュートを飛ばす技術もまた、前田が日本人でずば抜けている。
要は、非常に玄人好み・職人タイプの選手である。(顔も宜保愛子似だしね)
Jリーグで指揮を執る外国人監督達も、日本人No.1FWは前田だと、誰もが口を揃える。
しかし岡田監督はほんとダメだからね・・・前田を呼ばないだろうし、W杯では下手したら3戦全敗もあり得るとみんな思ってる。
ちょっと個人的な思い入れもあるんでアレなんだけど(笑)
前田にとっては、W杯メンバー発表までに点を取りまくって、世論を味方につけるしかないだろう。
そういった意味で、この試合は、本当に中村俊輔中心でW杯に臨んでいいのか、そして前田遼一は本当に必要ないのか、という観点から見ても興味深い一戦なのである。
その他の代表候補といえば、Fマリノスでは中澤・山瀬、ジュビロでは駒野・川口がいる。
このうち中澤は日本代表の守備の要であり、主将候補なだけに、そのプレーには注目が集まる。
駒野も、代表入りは確実だろうが、今のところ控えの可能性が高いだけに、アピールしようという気持ちも強いだろう。
そして、前田同様、当落線上にいる山瀬。パスの出し手が多い日本代表の中盤にあって、パスの受け手となり、得点力もある異色のタイプだけに、注目だ。この試合で得点できるようだと、一歩メンバー入りに近付くだろう。
川口は言わずと知れた現役の日本人で代表出場試合数No.1のGKである。ただ、ここ最近は代表を外れており、しかも昨年の骨折からまだ完全に復帰していない。ベテランの経験が必要とされる大舞台で、過去3大会にメンバー入りした唯一の選手なだけに、土壇場での招集も十分あり得る。そろそろ復帰間近と言われており、その動向も注目だ。
年間34試合行われるJリーグも8試合を消化し、現在の両チームの順位は下記の通り。
横浜 7位 3勝2敗3分
磐田 12位 2勝3敗3分
遡れば2003年に優勝した横浜と、2002年に優勝した磐田。いずれも名門と言われるチームではあるが、ここ数年は優勝争いに絡むこともなく、低迷している。
今年も、ここまでのところはどちらのチームも今ひとつ調子が出ておらず、中位に甘んじている状況だ。
この元王者同士の対戦には因縁がある。
2003年の最終戦、それまで首位をキープしていた磐田は、3位横浜と対戦。この直接対決で0-1とビハインドを背負い、しかも退場者を出した横浜が後半44分久保のゴールで勝ち越し。土壇場で逆転優勝を成し遂げたのだ。
2005年の開幕戦もここ日産スタジアム。1-0で勝ったジュビロの決勝ゴールは、実は福西が手で押し込んだもの。反則だったが審判が見落とし、後味の悪い結末だった。
強かったチーム同士の対戦だったからこそ因縁も生まれたが、今や昔。
今回の見所は、直前に迫ったW杯をめぐる、選手達のドラマだろう。
今年の横浜Fマリノス最大の話題は、何と言っても中村俊輔の復帰だろう。
中田英寿引退後、日本サッカー随一のスターとして長年ヨーロッパで活躍して来たが、昨年移籍したスペインで全く通用せず試合に出られなかったため、W杯前に日本に戻って来た。
日本代表でも岡田監督の絶大な信頼を寄せられるエースだが、実は今年のプレーは精彩を欠いている。
もう一人の司令塔・ガンバ大阪の遠藤も今年コンディションが上がらず、日本の最大の売りとされている中盤に大きな不安を抱えることになった。
思い返せば、2006年のW杯でもエースナンバーの10番を背負った中村俊輔は絶不調。最後まで俊輔起用にこだわったジーコの采配により、日本は1分2敗という最悪の成績でW杯を終えることになった。
今回もこのままでは日本代表は俊輔と心中することになってしまうのではないか・・・サッカー識者の間ではそういった不安が話題になっている。
確かに、Jリーグに復帰した中村俊輔には、各チーム厳しいマークを徹底しており、自由に仕事させてもらっていないこともある。そこで、同じく今年監督に就任したMr.マリノスこと木村和司監督(Jリーグ以前、日産で活躍し、日本代表でも中心選手だった昔のスター・広島弁が特徴)は、磐田戦から中村俊輔を本来の攻撃的MFのポジションから少し下げて、ボランチとして起用することを表明した。
ゴールに直結する仕事は減るだろうが、相手のプレッシャーも少なくなる。中村俊輔を経由してゲームを作るのが今のマリノスの生命線なので、できるだけたくさんボールに触れるポジションで使ってみようということだろう。
一方のジュビロの注目は、前田遼一というストライカーだ。

現在28歳。昨年のJリーグ得点王である。
Jリーグの得点王といえば外国人選手が常連で、今まで日本人の得点王は5人だけである。
95年 福田正博(浦和)
96年 三浦知良(V川崎)
98年 中山雅史(磐田)
00年 中山雅史(磐田)
02年 高原直泰(磐田)
09年 前田遼一(磐田)
前田以前の選手は、錚々たる顔ぶれでいずれも日本代表で中心を担った選手ばかりである。
ところが前田はなぜか日本代表と縁が薄い。
岡田監督率いる日本代表は、得点力不足が深刻で、批判も多い。
それどころか、最近はあまりに点が取れず魅力に欠ける代表をメディアも見放して、W杯前だというのに全く盛り上がらない状況だ。
しかし岡田監督は、昔から変わらず、悪い意味で頑固だ。なぜか前田を使いたがらない。
今の日本代表は、小柄でスピードのあるFWばかりである。それは岡田監督の好みだろう。どうも、世界の強豪相手には正攻法で勝てないという思いが強すぎて、小さくて速い選手で勝負したいのだろう。
だが、同じような選手ばかり集めて結果が出ていないのも事実。
低迷する磐田で得点王を取るのは大変なことなのだが、そんな結果を出した前田を使うのは岡田監督のポリシーに反するのだろうか。
W杯のメンバーは5/10に発表される。
選手にとっては、もうアピールの場は2,3試合しか残っていない。
前田にとっては、28歳というサッカー選手として最も脂が乗った時期に迎えるW杯なだけに、心底出たいだろう。またそれだけの資格、実績と実力を持った選手である。
前田は、日本人に珍しく、テクニックとボディバランスで勝負するFWだ。
劣勢のチームでは、最前線のFWには相手を背負いながらボールをキープして、味方に余裕を与える仕事が求められる。ポストプレーと呼ばれるこのプレーが日本人で最も巧いのが前田である。
また、右足、左足、頭と全ての箇所でバランスよく得点を取れるのも前田の魅力だ。派手さはないが、難しい体勢からきっちり枠にシュートを飛ばす技術もまた、前田が日本人でずば抜けている。
要は、非常に玄人好み・職人タイプの選手である。(顔も宜保愛子似だしね)
Jリーグで指揮を執る外国人監督達も、日本人No.1FWは前田だと、誰もが口を揃える。
しかし岡田監督はほんとダメだからね・・・前田を呼ばないだろうし、W杯では下手したら3戦全敗もあり得るとみんな思ってる。
ちょっと個人的な思い入れもあるんでアレなんだけど(笑)
前田にとっては、W杯メンバー発表までに点を取りまくって、世論を味方につけるしかないだろう。
そういった意味で、この試合は、本当に中村俊輔中心でW杯に臨んでいいのか、そして前田遼一は本当に必要ないのか、という観点から見ても興味深い一戦なのである。
その他の代表候補といえば、Fマリノスでは中澤・山瀬、ジュビロでは駒野・川口がいる。
このうち中澤は日本代表の守備の要であり、主将候補なだけに、そのプレーには注目が集まる。
駒野も、代表入りは確実だろうが、今のところ控えの可能性が高いだけに、アピールしようという気持ちも強いだろう。
そして、前田同様、当落線上にいる山瀬。パスの出し手が多い日本代表の中盤にあって、パスの受け手となり、得点力もある異色のタイプだけに、注目だ。この試合で得点できるようだと、一歩メンバー入りに近付くだろう。
川口は言わずと知れた現役の日本人で代表出場試合数No.1のGKである。ただ、ここ最近は代表を外れており、しかも昨年の骨折からまだ完全に復帰していない。ベテランの経験が必要とされる大舞台で、過去3大会にメンバー入りした唯一の選手なだけに、土壇場での招集も十分あり得る。そろそろ復帰間近と言われており、その動向も注目だ。