今年の正月も例年通り、帰省した
親の体調確認とお墓参りのためだけの、帰省
そこに家族団欒というものはない
友人に見せる屈託のない笑顔もない
その理由…
・子への過干渉と依存
・思い通りにならない苛立ちからくる罵声
・自己犠牲の被害者意識
・時代遅れの価値観の押し付け
・死を口癖にする往生際の悪さ
子を育てるのは大変なこと、
感謝が足りない、恩知らず、
亡くなってから気づいても遅い、
人から言われ、どれだけ分かろうとしただろう…
子供をつくれなかった社会への負い目、
孫を抱かせてあげられなかった謝意も、相俟って
どれだけ自分を責めてきただろう…
毎年毎年、自責他責、罪悪感が頭を渦巻いた
私が親に期待をしすぎているのだ、期待しなければいい…
そう言い聞かせてきた
時折見せる優しさが、更にその気持ちを強くした
でも、その優しさにも目を背けてしまいたくなって、
「私は、あなたとは合いません」
絶対口にしてはいけないと思っていた言葉を、ついに、母にカミングアウトした
一瞬、たじろいだ表情を見せたが、その後テレビを見ながら大笑いをしている姿を見て、
それは決して取り繕っている様子ではない
気が抜けた…
張り詰めた糸が音を立てて、
切れた…
呼吸も、瞬きするのも忘れていた…
毎年、自分の住処に帰るバスの中は、自責の念でいっぱいになっていたが
今年はカミングアウトしたおかげで、
もう分からなくてもいい…
周りの反応がどうであろうと、自分の人生を養っていく覚悟ができた
とは言え、
これからも、盆正月は帰省し、今まで通りお金の支援もしていく…
これは、
人の道理に反するかもしれない…
あなたが生きていればこその反抗だけなのかもしれない…
あなたが亡くなったら後悔の念が押し寄せるかもしれない…
私が死んだら神様仏様が、私に罰を与えるかもしれない…
でも自分の言葉に責任を持ち、罰は、自分一人で引き受けると決めた。
今年はこんな覚悟から始まりました。