
理屈の通らないツボは、
不可抗力としかいいようがない。
たとえ、香水の匂いが頭の奥を刺激しても、
どんなに、耳に届く声が頭を痺れさせても、
そこに、正論は通じない。
そこに、理屈は存在しない。
正しいことなんて、今さら。
相変わらずうまくならない、バランスのとり方。
だいぶ侵食されてから、
もう戻る道がないことに気付く。
今まで選ばなかった色が散らばり始めたこの先に、
何が、はっきり見えてくるのか。
心地よく溶け合う瞬間は、いつくるのか。
よく焼けた肌。
相変わらずの声。
たぶん、いつもどおり。
プラスにもマイナスにもなる、
無意識の、一挙手一投足。
ふと光る携帯の着信。
たぶん、今までどおり。
変化をもたらしたのは、
あくまでも、自分自身の心。
耳に残る電子音。
今となれば、それさえも心の温度が上がる。
ボールを追いかけて駆け抜ける、10番。
ファインダーに収まる瞬間、
捉えて、逃さずに、シャッターを切る。
太陽の光を受けて、まぶしくてしかたない。