対談42 『正しいかどうかはあまり重要ではない』
鬱の宮高校の悲劇 番外編
対談42 『正しいかどうかはあまり重要ではない』
「誰が言ったか」ではない
「何を言ったか」なんだよ
緑子: この標語は理想であって、
現実には真逆である。
七雲: 「この国では何を言ったかではなく、誰が言ったかが重要なんだ」
日本に移住して来た外人さんの言葉だったと思います。
もうどこで読んだのかも忘れましたけど、
なるほどその通りだぁ、と感心しました。
緑子: 新入社員が「飲み会中止しましょうよ」と言っても誰も聞かない。
先輩に「俺も飲み会は好きだから中止になったら困る」と諭される。
ところが、社長が「飲み会は中止にするぞ」と言えば、
同じ先輩が「そうっすね。俺も中止がいいと思ってたんスよ」と揉み手でOKする。
と、そういうコトだよな?
七雲: なんで飲み会なんですか。
私たちはJK設定ですよ。
緑子: 会社だけでなく、国単位でも同じこと。
「言ってる内容が何か」ではなく、
「どのランクの人が言ったか」が最重要ポイントになる。
だがこうなると、見識や知性はなまじ真実が見えるだけ、
あるほうが邪魔じゃな。
七雲: 同じ庶民レベルが、何言ったって駄目なんですよね。
逆に言うと、殿様が言えば何だって聞いちゃう。
でも……なんかイヤな世界だなぁ。
キノが旅してると出てきそうな国ですね。
そして最後には滅びちゃいそう。
緑子: 上が「死ね」と言えば死ぬ。
下が「死んじゃダメだ」と言うと、
それに感謝するどころか 「和を乱すな」と石を投げる。
あっぱれと言えばあっぱれじゃな。
ある意味、見事な生き様だ。
七雲: でも……それだと、「死んじゃダメだ」と言ってくれる人が、
どんどん少なくなっちゃいますせんか?
緑子: そりゃそーだろ。
馬鹿馬鹿しいからな。
七雲: 私たちも、
ちょっとエネルギーの振り向け配分を考えたほうがいいかもですね。
緑子: たしかに。 こんなところで何をどー言っても始まらんな。
