対談24『お天道様は自分のココロの底にあったんだ』
鬱ノ宮高校 番外編Q&A
対談24 『お天道様は自分のココロの底にあったんだ』
七雲: 以上の結果から、
現在の日本人の最大公約数的な心情を予想してみますね。
緑子: ふむ。絶対多数派の本音じゃな。
七雲: はい。つまりこうです。
500ベクレルまで食用可の現在の暫定基準値は、
「正直あんまり食べたくないが、
食べざるをえない」
緑子: ふむ。
日本政府が「食え」と言えば食うが、
「食わないでいい」と言えば食わない。
それが本音じゃろうの。
七雲が今言ったように、
要はあんまり食いたくないんじゃよ。
それゆえ、外国政府が「安全だから食え」と言っても
絶対に食わない。
七雲: お伽話で言えば日本は今や、
「裸の王様の国」に
成り果ててしまっているんですよ。
緑子: 本当はあんまり食いたくないのに、
食いたくないとは誰も言えない。
王様は裸だと言ってはならないお伽の国と同じ。
そういうことじゃな?
七雲: そして、裸の王様が統治する国民は、
なぜだかいつも不機嫌です。
ていうか、不機嫌なんだ、というのを
今回初めて知りました。
緑子: お伽話のように、
真実を話す子供を
笑って許すおおらかさはない、
ということかの。
七雲: はい。 それがなぜか不思議で、理由を考えてみました。
緑子: ほう。
七雲: 嘘は、嘘をついている本人に、
実は多大なストレスを与えています。
狼に育てられでもしない限り、
「嘘は良くないものだ」という人類社会の共有認識は、
幼い頃を過ぎても、その人の人生に多かれ少なかれ影響を与え続けます。
緑子: タラシが滅多に「愛してる」と口にしないのも、
保険金殺人者が1回でやめときゃいいものを散財して乱費してしまうのも、
同様の理由によるんじゃろうな。
七雲: 例えがちょっと下品です。
でも確かに、「嘘をつくことによるストレス」が、
その嘘によって成功した本人にさえ、
深層心理下では悪影響を与えている例ではあります。
緑子: 昔の人はよく言ったものよの。
「誰も見てなくても、お天道様が見てる」って。
おてんとー様は空じゃなくて、自分のココロの底にあったんじゃの。
七雲: 「嘘つき」と言われると反発があるかもしれませんが、
「自分の本心を正直に吐露してない」のは、
多くの皆さんが自覚されてるトコロではないでしょうか。
緑子: さあて。どうなんじゃろ。
全く無自覚のような気も、最近はするがの。
七雲: 自覚無自覚にかかわらず、
ストレスはかかってるみたいですよ。
緑子: ん?
そんなことが言い切れるのか?
七雲: はい。
通常とは明らかに違う、ちょっと異常な行動が見られるからです。
緑子: なんなんじゃ、それは。
七雲: それは…
ネット上では多くの皆さんが、事故以来8ヶ月も経つというのに、
原発の「げ」の字さえ言及されないという事実です。
もうそれは完っ璧な黙秘、
恐ろしいほどに全員が押し黙ったままです。
外国の人がその様子を見たら、
原発事故は実は回避されたんじゃないかと錯覚するほど、
「無かったこと」されています。
緑子: ああ。確かにな。
地震や台風はもちろん口蹄疫や企業不祥事、
はてはそこらの役所の対応が悪いまで、
ありとあらゆる日常に色々見識を披露してた人たちが、
原発問題に限っては一斉に沈黙しておるの。
まあ最初ッから趣味に特化しまくったサイトは別じゃがな。
大震災大津波が来ても一切無視して、漫画感想とかの記事を淡々と挙げ続ける、
こういう潔さにはむしろ好印象を持っておるぞ。
七雲: なぜ沈黙するのか?
という考察は次回に続きます。


