引退を発表する以前から引退試合のカードは決まっていて本人にも伝えていました。
柊くるみ
vs
つくし
出場選手及び対戦カード当日発表のため、このカードはごく一部のアイスリボン関係者しか知りませんでした。
皆さんご承知の通り、7月に世間を騒がせる不祥事を起こし、つくし選手は謹慎。
当時、未成年だったとはいえ、つくし選手にも非があることは事実。事の重大さを理解して反省していただきたいです。
8月6日世羅町大会の日にくるみ選手と移動が一緒だったこともあり、一度つくし選手のカードを外すことを伝えました。
胸のモヤモヤは残るものの…。
数日後、「やっぱり待てるところまで待とう!!」
と決意し、そのことをくるみ選手に伝えると、
くるみ「はい!!待ちます!!」
と力強い返事をいただきました。
寸前まで待ちましたが、結論から言うとつくし選手の試合出場は間に合いませんでした。
急遽、無礼なお願いで代役を務めていただいた藤本つかさ選手には、本当に感謝しています。
当初、淳一が望んだカードでは無いことに対するプレッシャーに藤本選手もくるみ選手もいつもにも増して緊張していたことでしょう。
それはいつも選手のことを気にかけて見ている淳一にはわかりました。
引退試合当日、二人は明暗を分けました。
メインイベントに抜擢されて勝利を掴んだ、柊くるみ選手。
控室と会場を走り回って大会雑務をこなした、つくし選手。
お客さんには淳一の引退試合はリングに上がった藤本つかさ選手、柊くるみ選手しか目に入っていなかったかも知れませんが、淳一の目には黙々と大会準備をこなす、つくし選手の姿は目に入っており、リングにいないけれど想いは伝わりました。
選手。
スタッフ。
関係者。
マスコミ。
お客様。
『引退試合は会場にいたみんなで作った試合』
なので悔いは残っていません。
大晦日にサムライティービーさんの
『輝く!日本インディー大賞』
“ベスト興行”第3位
という名誉あり輝かしい賞がいただけたのも
みんなで作りあげた結果です。
試合終盤に藤本選手が出した技。
『でんでんむし』
つくし選手の代名詞の技です。
淳一のことを気にかけてか?
つくし選手のことを気にかけてか?
藤本選手の粋な計らいには頭が下がります。
淳一はリング上にいる藤本選手につくし選手の姿をダブらせて見ていました。
淳一のブログを読んでいる方に特別に。
淳一「全然、悔いは残っていない。あなた達を選んで本当に良かったです。」
引退試合の項これにて終わり。