2001年8月6日W★ING後楽園ホール | 佐藤淳一レフェリーブログ “きれいな水で泳ぐも人生。 汚れた水で泳ぐも人生。”

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2017年11月23日にプロレスレフェリーを引退しました。
現役時代は、沢山の方に支えられ、そして応援していただきありがとうございました。

IWAより外国人2選手を貸していた関係でW★ING後楽園ホール大会に付き添いで参加します。

4月のW★ING同窓会では、爆発的な人気で超満員の観客を動員したW★INGでしたが、今回の後楽園ホール大会は少し淋しい入りでした。

定刻より約30分遅れて選手入場式。
松永選手「だから言ったのに。調子にのると入らないって(笑)」
本音だと思います。

メインイベント

月光闇討ちデスマッチ

松永光弘

vs

フレディ・クルーガー

この日、会場に着いてからのダグ(フレディ)が元気がないのが目につきました。

様子がおかしいので淳一レフェリーは控室と売店にいるOさんの元を行ったり来たり。

最終的に浅野社長に電話をします。

淳一「ダグの様子がおかしくて、元気がないんですよ。」

浅野社長「どしたの?ダグに浅野が絶対勝たなきゃダメよ。頑張ってと伝えてちょうだい。」

なんの解決策も無いままメインイベントをむかえます。

数年後に松永光弘さんのブログを拝見すると、
その日、元W★ING社長茨城清さんが来場して、ダグに「今日もマスクを脱ぐのか?」と声をかけ、ダグが腐ってやる気をなくした。

やる気を出させるために自腹で3万円を渡した。

と書いてありました。
当時は事実を知らずに無駄に控室を行ったり来たりしていましたが…。
ぺーぺーのために何も知らなかった。
(気がつかなかった…。)
真実を数年後に知ることに…。

松永選手は、暗闇でも光るように蛍光塗料の塗った有刺鉄線を体に巻いて入場。
鬼気迫る表情です。


角材を手に試合を優位に進めるフレディ。
暗闇でマスク越しで視界も悪いなか、普段通りのファイトを展開するフレディはかなりの試合巧者です。



西側バルコニーからチェーンが下ろされ、2選手が揉み合いになり、試合終了のゴング。

観客は、どちらが勝ったのか暗闇でわかりませんでしたが、ライトが点灯するとチェーンで宙吊りになったフレディのおぞましい姿が…。

その場所は13年前にフレディによって絞首刑された場所。見事にリベンジを果たします。


試合後、松永選手の握手を振り切り、掟やぶりのパイルドライバー。

淳一レフェリーは、足早に控室に引き上げるダグ(フレディ)が気になり後を追いかけます。

控室に続く扉を開けるとマスクを脱いで大の字にぶっ倒れているフレディ・クルーガー。

淳一「ダグさん、OK?」

ダグ「イチロー、people exciting?」

淳一「yes!!」

次回大会より本格的に茨城清代表がW★INGに関わり始めます。