奈良以外の方、奈良でも朝日新聞を読めない方のために新聞より転記させていただきました。
朝日新聞2009・01・12(奈良版)
ほっとパーソン
映画監督
戸田彬弘(25)大和郡山市
映画製作にかかる費用はメンバーで分担して負担するため、練習や撮影がない日にCMの編集や結婚式のビデオ撮影などで稼いでいる。3月からは実家を出て、同じ大和郡山市内で一人暮らしする予定。けいこや打ち合わせは大阪が多いが、それでも奈良に住むのは「奈良の人が温かくて撮影に協力的だから」。
俳優としても活躍。チーズfilm副代表が監督した映画「美しい術」にヒロインが思いを寄せる相手役で出演。上映は3月の予定。制作団体ホームページはhttp://cheesefilm.com/
《人間ドラマにこだわり》
奈良に住む高校生の男女8人の青春群像を描いた映画「花の袋」で、子供の頃にカブトムシを取った神社の境内や近所の田んぼを登場させた。生まれ育った大和郡山市の風景だ。「歴史も自然もあるからなのか、ノスタルジックな場所が多い。東京や大阪の人には『奈良の風景は絵になる』と言われます」
映画に興味を持ち始めたのは、県立西の京高校2年生のころ。「新しいことを始めたい」国内外の映画を見るうちに没頭し、近畿大芸術学科に進んだ。演技に脚本の書き方、ダンス・・・・。時間を惜しんで学び、大学2年の時、同級生らに声をかけて映画製作団体「チーズfilm」を立ち上げた。
20歳から毎年1本ペースで作品を手がけてきた。村上春樹の小説「ノルウェイの森」に刺激を受けて作った第1作「失われた時を求めて」、「花の袋」の元となった「ヒメオト」など過去3本が各種の映画賞を受賞。4作目にして初の劇場公開となった「花の袋」は昨年12月東京・下北沢でアンコール上映された。透き通るような演技を引き出した主演の土田愛恵(とだあきえ)さんは同年9月に放送されたNHKの「ドラマ万葉ラブストリー 夏」の主演に抜擢された。
ヒューマンドラマにこだわる。「人と人との間で生きているのが人間。傷つくことも多いけれど、人と一緒にいるのが素晴らしいことだと思える映画を作っていきたい」
2010年4月に奈良・大阪・東京などで公開予定の次作「夕暮れ(仮称)」は奈良町が舞台。「盆踊り」を鍵に、今失われつつある家族や地域のつながり、命の大切さを伝える作品にするつもりだ。1300年祭のイベントにも組み込まれて、注目度も上がる。「来年は勝負の年になります」 (高橋友佳理)
以上、朝日新聞より転記させていただきました。
