「初めて聴いてもピンとくる」を基準にして
有名ミュージシャンの作品の中から独断でおすすめを
ご紹介するこのエントリ。
今回はポール・マッカートニー後編です。
前編はこちら↓
http://ameblo.jp/junichiegawa/entry-12175907601.html
今回は1986年からということで、確固たる地位を得て
それまでに比べリリースペースはやや緩やかになります。
それでもクラシックや前衛的コラージュなど、
ポップの枠にとらわれない幅広い作品を生み出しており、
相変わらず若々しく野心的。
そんな中から、初めての人にもわかりやすい作品を
3つに絞ってご紹介。お試しあれ。
復活ののろしを上げた傑作。
「フラワーズ・イン・ザ・ダート」1989年
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80年代というと、テクノポップやらラップやら
新しい波が次々巻き起こり、
ベテランのポールはやや飲まれ気味でした。
ジョン・レノンの死後、ライブも行っていなかったポール。
この頃のアルバムからは以前の作品にあった勢いというか、
パンチが弱くなっていくのが感じられました。
そこで89年リリースのこの作品。
80年代の霧の中から抜け出したような
迷いのないポップさ。
「こういうのを待ってたんだ!」って感じの気持ちいい
メロディがいっぱい詰まってます。
セールス的にも全英一位と大成功。
このアルバムのキーマンは何といってもエルヴィス・コステロ。
ポールが「コラボしよう」と声をかけたそうで、なんと11曲を共作。
そのうちの4曲がこの作品に収録されています。
同時期のエルヴィスのアルバム「スパイク」にも
共作曲が収録され、そのうちの「ヴェロニカ」が大ヒット。
両者にとって実りの多いコラボレーションとなりました。
僕の好きな曲はエルヴィスとの共作のこの曲。
ポールのバージョンとエルヴィスのバージョン、聴き比べてみてください。
ポール↓
エルヴィス↓
才能の泉はまだまだ枯れない!
「ケイオス・アンド・クリエイション・イン・
ザ・バックヤード」2005年
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一気に飛んで2005年の作品。
前作「ドライヴィング・レイン」(2001年)は21世紀最初の
ポールの作品として期待されましたが、
肩の力が入りすぎたのかいつものメロディの冴えがなく、
あまり良い評価を得られませんでした。
そこで今作ではレディオヘッドなどのプロデュースで有名な
ナイジェル・ゴドリッチさんにプロデュースを依頼。
元々ポールファンだったナイジェルもやる気満々。
ふたを開けてみれば見事な傑作が完成!
アルバム全体に統一された空気があって、
近年の作品にあった「隙」がまったくない。
これが60過ぎた人の作品とは思えない!
ただぶつかり合いも多かったらしく、
制作の現場はかなりピリピリしてたそうです。
たしかに張り詰めた感じは作品中からも
なんとなく伝わってくるような。
まあこの二人が組んだ作品が聴いてみたいな…
いやたぶん無理なんだろうな。
オープニングトラック。結構複雑なのにポップに聴こえるのはすごい↓
移籍第1作。気合い十分、曲も粒ぞろい。
「メモリー・オールモスト・フル」2007年
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前にもご紹介したことがありますが、
やはりこの作品を推したい!
「ケイオス・アンド・クリエイション・イン・ザ・バックヤード」から
2年。長年在籍したレコード会社から移籍して初の作品。
前作のクオリティはしっかり維持したまま、今作では
全体的にレコーディングを楽しんでいるのが伝わってきます。
・・・さて、ここからは前も書いたことなんですが、
この作品には注意しなきゃいけないことがあって、
もう一回言っておきます。
ポールはちっとも悪くないんだけど
レコード会社がひどいんですよ!!
①まず通常のCD発売
↓
②アルバム未収録3曲+インタビューの入ったボーナスCD付
「デラックス・エディション」発売
↓
③通常のCD(DISC1)に前述のアルバム未収録3曲を追加、
PV+ライヴ映像の入ったDVD付の特別版発売
これ①はともかく②買った人かわいそうでしょ?
そのせいでブックオフには①と②が溢れることに…。
特に①は500円コーナーでちょこちょこ見かけます。
ジャケットは微妙ですが内容はとても良いので
ぜひ聴いてみてくださいね。
プロモも楽しい作品。シンプルだけど頭に残るメロディ。↓


