Jリーガーの何名かと健康相談を兼ねて時々食事をする事がある。


この会、どちらかと言うと、コーチ陣の方が私との付き合いは長く、時々選手も健康について気楽に相談したいという理由で参加することもある。


勿論、僕はどこのJリーグのチームとも顧問契約はしていない。皆さん友達レベルでテーブルを囲んでワイワイガヤガヤやるのが楽しいし、自己管理のヒントが欲しいからといういうのが本当の目的・・・


ここでも、僕はさり気なく「結婚観」についてふってみた。


若手は、結構コーチの手前だからか、あまり本音を見せないが、酒の勢いも増して、僕と一番古い付き合いのコーチが、面白い話をしてくれた。


「俺が、女房と結婚を決めたのは、入院したのがきっかけ」


「地方から東京に出て来ていたから、こちらには身寄りが無い、いざ入院と言っても、身の回りの物を揃えてくれたり、こまごました事をしてくれる身内がいないのには参った」


「ところが、付き合って間もなくにも関わらず、女房はテキパキと入院の準備をしてくれて、実家にも電話して用件を伝えてくれた」


「ここまでは、正直言って、彼女なら当たり前だし、結婚しようと心が動くほど感動はしていなかった、ただ感謝はしていたけどね」


「俺が女房と結婚を決めたのは、母親が上京してきてからの彼女の行動。」


「母親が来てからは、礼儀正しく、一般のお見舞い客と同じルールとマナーを守って、毎日お見舞いに来てくれて、一度も俺と母親の間に割って入らなかったんだ。」


「一度、遠慮してるの?、と聞いたら、あなたは早くから全寮制の学校に進学してサッカー一筋だったから、これは神様が与えてくれたお母さんとの時間よ、あなたの為じゃなくて、お母さんの為に素直に甘えた方がいいわよ。と言って、退院するまでは、ずっとこのスタンスだった」


「でもさ。。母親は彼女のその行動をしっかり見てたんだね。結婚するならあの子がいいわねと言ったわけ・・」


「女房は、うちの母親が都会に出てきても困らない様に、病院の周りの買い物がしやすいスーパーとか、必要な情報を色々と調べてくれて、手書きしてくれたらしいんだ。。。そして、必ずお見舞いの度に困った事があればお手伝いさせて下さいって言ってくれてたそうだ。」


何度も言うように、男にとって母親は永遠の聖母です。

また、母親にとっても男の子は格別に可愛い存在である事が多いものです、ましてや若いうちに手放してしまった息子ならば、なお一層、いざという時には力になりたいと母親も思うはずです。


また、この奥様の賢さは、選手生命の危機という時に、付き合ったばかりの自分が励ますよりも、母親の言葉の方が何十倍も意味も重みもあることを、ちゃんと心得ていたのです。


時々、実家のお母さんを大切にし過ぎると文句を言う女性がいますが、この考え方に固執しすぎると、女性はなかなか幸せな結婚生活を実感する事が難しいと思います。


勿論、実家を大事にして貴女を粗末にしたりするのなら、これはもう夫婦として恋人として一緒にいる意味がありません、所詮は貴女を女中と娼婦を雇っている程度にしか思っていないのですから、少々考えるべきかもしれません・・・


しかしながら、これもその人によって、粗末にされていると感じる程度が違いますから、是非第三者に冷静な目で判断してもらうのもよいでしょう。

勿論、1人ではダメです、年齢も様々な男女5名ずつ程度のジャッジは必要です。


さて、話を実家を大事にする男性の話に戻せば、実家の家族を大事に出来る心がある男性は、あなたとの家庭も大事にしてくれます。


分かりやすく言えば、実家の家族を粗末にして、あなたを大切にする男性は、いずれあなたとの関係に慣れきった頃には、あなたにも冷たくなるという事です。


あなたも家族や友人を大事に思うのと同じに、彼も家族や友人を大事にしたい気持ちがあるのは人間として当たり前です。


恋をした女性が勘違いするのが、「彼にとって私が最優先、私よりも大事にされる人がいたら許さない!!」この気持ちです。


彼の心に寄り添えば、自然と一緒に彼の大事な人を思いやろうという気持ちが生まれるはずです。

そんな女性は、彼だけではなく、彼が大事にする人達からも、彼との恋愛を応援してもらえて、多くの味方を得る事が出来るのです。




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