円高対策で、7.6兆円の基金創設とか。

いつも思うんですが、政府の為替介入って、損失覚悟でやってる側
面ありますよね?
確かに「急激な」円高(円安)は良くないとしても、中長期的には
為替は、あるべき水準に収束していくはずだから、介入の効果って
限定的かつ一時的にしかすぎないですよね。1ドル360円→75
円のトレンドの中、日本は過去の為替介入の代償として多額の為替
差損を抱えちゃってるわけで。
じゃあ為替利益は誰が得たかというと、最近は、自国通貨の過剰流
動化の恩恵を受けて一斉に円買いを仕掛けている機関投資家。
「マーケットってそんなもんでしょ?」って言われるとそうかもし
れないけど、各国の政策の足並みが揃わない中、「どうせ日本政府
は介入してくるから」と足元を見られている気が拭えません。
かといって、これ以上流動性ふやすのも如何なものかっておもうし
なぁ・・・・
それと、7.6兆円という金額。
震災復興資金が20兆円と言われてますが、その1/3超です。
「復興資金が必要だから、増税を!」と言っている方々は、今回の件は、財源について何も言わないんですかね。
100億とか1,000とかの単位だと、やいのやいの言ってますが。
仮に、「過去からの剰余金を使っているから大丈夫」というのだとしたら、「あれだけ財源足りないって言ってきたんだから、何でさっさと他へ回さなかったんだ!」と突っ込まれること必至ですし。
財源論を主張している財務省が言い出したことだから、都合の悪いところは口をつぐんでいるだけ、ってことですかね。