私にとって初めての朝〇ッ〇を体験した朝・・・


余韻の中…ふと窓の外を見ると、既に青空が広がっていた

 

「今日もイイ天気だね♪」



彼はそう言いながら私の頭を撫でた



「…やっぱり、ハワイだね♪」


「…ん、ハワイだ!」


「…ぷっ」

「ハハハ…♪」




当たり前の事なんだけど、素直に頭に浮かんだ言葉を言ったら、彼もそれに合わせてくれて、それが何だか可笑しくて二人で笑ってしまった。




日本に居たら、毎日時間に追われて、ベッドでのんびり朝の風景を味わう事なんて無い



だから、こうやって日常から離れた贅沢な時間にしみじみしながら、その感情を表す言葉が見つからなくて、そんな当たり前の言葉が出てしまったのかも・・・。





「それじゃあ…朝食たべたら、海に泳ぎに行こう!」



「さんせ〜い♪ハワイを満喫〜♪」





「…っと、その前にシャワー……
あ、先に行く?」



「ううん…准一さん先に行って来て」



「うん……あ、なんなら、一緒に♡…」



「もぉ〜いいから、お先にどうぞっ…」





先に体を起こして私の毛布を剥がそうとするのを阻止し、先に済ませるように促すと、ちょっと残念そうにベッドから降りて裸のまんまバスルームへ向った



少しガニ股で歩く後ろ姿は、男らしく
形の良いお尻にしっかりと鍛え上げられた背筋…
広い肩幅と引き締まった腰を繋ぐ形は逆三角形


(きっと、誰が襲いかかっても動じないんだろうなぁ・・・)



ベッドの上で、シーツの包まり、体育座りをしながら見とれていると、視線を感じたのか?くるッと振り向いた



「ん…呼んだ?」



「キャッ…ない、呼んでないからはやく…行って…」


自然光の中で彼の全裸は…
しかも“前”は、刺激が強すぎて、まともに見れない…


思わず顔を覆った手の指の隙間から覗くと
彼は、ニヤリと笑って行ってしまった



(ふぅ〜焦ったぁ〜…私ったら、どんな顔で見てたんだろ?)



それにしても、私がジッと見てた事に気づくなんて、驚きだ!


忍者でも、後ろから襲うなんて、絶対無理だと思う!




今朝は、“岡田課長の凄いところ”を新たに発見し、ほくそ笑みながら、シャワーの仕度をしていると、彼が腰タオルのままバスルームから出てきた




「ん〜〜っ…後から入って来るかな?って期待してたんだけどなぁ……」



後ろからハグして、頬にキスしながら甘えた様に言うけど
私の頭にはさっきの全裸の准一さんが居て、顔から火が出そうだ




「…そうしようかな?…っておもったんだけど…
ちょっと…片づけたりとかしてたら、タイミング逃しちゃった…
…じゃあ、私も…行ってくる…」




彼の腕をすり抜け、そそくさとバスルームへと逃げ込んだ…。














シャワーを済ませ

新しく買った水着を着た



(ん…ちょっと大胆?………)


今更ながら、ちょっと恥ずかしい



(でも…ここはハワイ…
これ以上の人も沢山いたから、平気よね♪)





水着の上からキャミソールとショートパンツを履き、メイクも済ませてバスルームを出ると
彼も着替えを済ませていた


彼は、昨日ショッピングモールで『一目惚れ♡』と言って、試着 もせず買ったアロハシャツに無地のハーフパンツ



「どう?」



ハワイは初めてじゃないけど
アロハシャツなんて初めて着ると言う彼…
ちょっと照れくさそうに笑った




「凄く似合ってるよ♡」




「そ…良かった♡
……じゃあ、行こうか。」










私達は、そのまま出かけられように仕度をして、朝食を食べにレストランへ向った。