こんばんは。 ジュニパパです。
今回は、新しいネタがないので、家の値段と値引きについて書きたいと思います。
一般的な個人にとって、人生の中で最も高い買い物と考えられるものは、“家”だと思いますが、その家の値段は、他のどの買い物より一番不透明で、何が適正なのか分からないままに買っているのではないでしょうか。
契約の前に出される詳細な見積書を見ても、設備関係は個別の値段が記載されていてある程度分かり易いものの、その品目数は非常に多く、全てを個々に確認する作業は膨大です。問題は建物本体工事費ですが、他の複数の製品と比較できる車や家電製品等とは違い、これこそ何が適正な価格なのか判断することが難しいのではないでしょうか。
今やネットで検索すれば、各ハウスメーカーの平均的な坪単価に関する情報は、簡単に知ることが出来ます。
ざっと調べたところでは、以下のような感じです。
しかしながら、このような坪単価はある程度の目安にはなったとしても、坪単価×面積で計算される金額と実際に払う総額とでは、かなりかけ離れることになる場合が多いと思います。
これは、上記のような坪単価には登記費用や不動産取得税、火災保険料等の諸経費関係が含まれず、建築費のみで計算された単価であったり、建築費といっても建物本体工事費と附帯工事費に分けられ、その建物本体工事費だけの坪単価を指す場合も多いようです。
さらに、建物本体工事費についても、ハウスメーカーによって何が含まれるかの範囲が異なっており、附帯工事費との切り分け方も様々という状況もあります。
ハウスメーカー側も当初のプラン提案をする際に、建築工法毎の目安の坪単価等を提示する場合がありますが、その坪単価等に含まれる標準的な住宅設備等にどのようなものが含まれているかを細かく説明することは稀です。
細かい設備仕様は、契約後に行われる打合せの中で決めていくものであるという前提で話が進められることが多いため、システムキッチン等が標準仕様製品では満足できない場合には、契約後の仕様変更契約で増額されることになる訳です。
オプション的な設備を多く追加すれば更に値段は高くなっていき、外構工事などに手を掛ければ総額はどんどん跳ね上がっていきます。
このような事情を分かっている人は、契約前の段階である程度高い設備や仕様をできる限り多く織り込んだ状態で見積書を出してもらい、契約後に調整弁として削っていくという手法をとったりします。
しかし、契約前に高めの設備をできる限り多く盛り込むといっても、住宅ローン等の資金計画でギリギリの場合にはこの方法にも限度がありますので、一概に有効な方法とはいえないかもしれません。
一方、値引きについても、ハウスメーカーによって提示の方法やタイミング、値引率等は様々であり、こちらもどの程度の値引きがあれば妥当なのか、判断に困ることろです。
今回の私達の候補先の場合、以下の様になっていました。
① 旭化成
序盤で脱落したため、値引きはおろか正式な見積額の提示まで至っておらず、未確認。
② 積水ハウス
地盤補強工事費用が大きな金額になることが判明した時点から、“出精値引き”を提示。
ただし、本体工事費の3%程度の値引きに留まり、最終段階まで至らず終了。
③ 大和ハウス
最初のプラン提案から10%程度の値引きを提示。
終盤で値引きを加算し、最後の最後で更に積み増し。
値引きの名目は、“出精値引き”のみ。
④ パナホーム
最後の最後まで値引きの提示は一切無く、最終見積額の時点で値引きを提示。
値引きの名目は、“キャンペーン値引き”(28%)、“特別決裁値引き”(72%)の2項目。
⑤ ミサワホーム
終盤まで値引きの提示はなかったが、終盤で2%程度の値引きを提示。
当初の名目は、ほとんどがキャンペーン値引き。
その後、こちらの決断しない状況に応じ、少しずつ出精値引きを積み増していった。
最終値引きの名目は、“50周年コンセプト賃貸値引き”(30%)、“出精値引き”(18%)、
“特別値引き”(50%)、“設備業者協力値引き”(2%)の4項目。
⑥ 住友林業
2回目のプラン提案から、キャンペーンを含む値引きを提示。最終段階まで至らず終了。
値引きの名目は、“特別値引き”(92%)と“出精値引き”(8%)の2項目。
⑦ トヨタホーム
2回目のプラン提案で“特別出精値引き”を提示。
このように、値引きを提示するタイミングや方法は様々でした。
しかしながら、最初から値引きを提示する場合や途中から少しずつ提示する場合にしても、私達はそのことに関して全く反応せず、話題としても触れませんでした。
私達は、値引きに関して駆引きをしたくなかったので、最後の最後で提示されるものだけを比較する方針にしていました。
ですので、こちらがなかなか決断しない状況に応じて少しずつ値引きを積み増してくるような態度を取られると、こちらとしては不信感しか持てませんでした。
客や状況によって条件を変えてると感じさせる値引きそのものに対して嫌悪感すら感じますが、さすがに現実をみない訳にはいきませんので、各社がどのように値引きをしてくるかという見せ方も選定の重要なファクターになったのかもしれません。
その点、最後の一発で最大限の誠意をみせてくれたと感じさせたパナホームは、“グッジョブ!”だったと思います。
私達が今回の計画で実際に提示された各社の最終的な坪単価や値引率に関しては、別の記事“公開! HM各社の坪単価や値引率を比較”に具体的に書いていますので、そちらを見てください。
では、また。