ミサワホームの続きです。
■ ミサワホームの営業スタイルと経過
ミサワホームさんとの最初のコンタクトは、展示場の見学からスタートしました。
営業担当は入社2~3年目の若手とベテランの上司の組み合わせで、常に2人一組で打合せや現場見学等に同席・同行します。
途中からは設計担当者も加わり、3人体制でプラン提案をするスタイルです。
ミサワホームさんには完成実例についてかなりの軒数を案内して頂きました。
木造の賃貸住宅がどんなものなのかということで、自分自身を納得させるためにも、できるだけ数多くの事例を見たいと思ったからです。
室内ではなく外観だけを拝見したものが殆どですが、やはり総タイル張りの外壁は、木造であることを匂わせない質感や重厚感があり、他社の軽量鉄骨造サイディング外壁の物件よりも遥かに好ましく、デザイン性の高いものに見えました。
実例を見るにつけ、私達の中でのミサワホームの順位がどんどん上昇していきました。
ミサワホームさんとの最初のプラン打合せは、具体的な間取りの話ではなく、建物全体の構成をどうするか(どうすべきか)ということからスタートしました。
他のハウスメーカーとは異なるスタイルで少々面喰いましたが、後から振り返れば納得できるもので、着実に実行できるものを段階を踏んで積み上げていくという方法です。
建築家の先生に近いスタイルです。
ミサワホームの営業の進め方は、建物の間取り等の打合せだけでなく、事業費、事業収支計画、融資、土地共有名義問題等、全ての事項を同時並行的に進捗させていってくれるため、とても安心感があります。
打合せ時に何か疑問点を投げかけると、建物以外の事でもすぐに調べて教えて頂けるか、次回の打合せまでに対応して頂けましたし、こちらから催促しなくても事前に色々とソリューション方法を提案して頂けました。
他社では、まずは建物のプランづくりが大きく進行し、それ以外の事はこちらから催促してもなかなか対応して頂けない場合が多いのとは対照的でした。逆にこちらの考え方を決めてからでないと対応方法はわからない的な意味の返答(にわとりと卵はどっちが先みたいな)には、「だから、その考え方を決めるために参考にする対応方法を全部教えて欲しいということなのに!」と何度も叫びそうになったものです。
ミサワホームの対応の良さは、経験豊富なベテラン営業マンがついていたことも大きいかと思いますが、会社の方針として、様々な関連情報をしっかりとデータベース化しているのかもしれません。
■ ミサワホームの設計プラン
打合せの結果、提案されたプランは、2階建棟と3階建棟を中央の共用外廊下・階段で繋ぐというものです。
南側の2階建棟は賃貸住戸のみで、各戸に蔵を設置することで間取りの差別化をはかります。その分建物は2.5階分の高さになります。
一方、北側の3階棟は1~2階が賃貸住戸、3階に自宅を配置しますので、自宅部分の南側が2.5階建のため遮るものがなく、採光や眺望も確保されるというものです。
この構成は、賃貸住戸を3階につくらなければ建物を耐火構造にする必要がない、ということへの対応の副産物でもあります(建物自体は準耐火構造ですが、実質的な耐火性能に大きな違いはないにもかかわらず、耐火構造にするとかなりの建築費アップになってしまうそうです)。
しかも、賃貸住戸の全てが角部屋になるという、かなり考えられた構成プランです。
賃貸住戸は全て1LDKの計10戸で、各戸の面積は少し小振りの35㎡前後ですが、収納面積もしっかりと確保できています。
自宅部分の間取りは設計担当のご提案をもとに、自分なりに修正を入れて線を引き直して頂き、かなり使い勝手の良い間取り構成になっていると自負しています。
屋根は寄棟をのせて軒をある程度深く出し、外壁は総タイル張りにしているので、後々の防水関係のメンテナンス費用を抑えられるという算段です。
濃い目のグレー系タイル張りに木目の軒天の外観パースは、かなりカッコいいものとなり、全体として邸宅風の雰囲気を醸し出していると思いました。
■ 最終的に選ばなかった理由
これだけ素晴らしいプランを提案して頂いたにもかかわらず、ミサワホームを選ばなかったのは、以下のような理由です。
- パナホームから建物プランとしても条件面としても、更に上回っていると思えるものを提案して頂いたこと
- ミサワホームの価格が、施工床面積当たりの単価として、最終候補として残っていた他のハウスメーカーと比較して一番高かったが、更なる値引等の条件を提示して頂けなかったこと
この2つの理由に尽きます。
1についてはどうしようもないと思いますが、2については正直なところもっと頑張って頂きたかったです。
建築費単価等の具体的な話は別の機会にまとめて書きたいと思いますが、値引については、ミサワホームでの別の実例としてもっと良い条件が出ていることを知っていただけに、客によって値引き幅を変えることへの不信感を持ってしまいました。
値引きを直接的な表現で要求することはしませんでしたが、それとなく他社との価格比較表を作成して見せたりもしたにもかかわらず、意図は伝わらなかったようです。
建物は一軒一軒仕様が違うので、単純な比較ができないことはわかっていますが、それでも違いがあり過ぎましたし、明快な納得感のある説明も頂けなかったので、重量鉄骨造より木造の方が単価が高くなっているということの違和感を最後まで拭うことができませんでした。
最後の最後で、他社に決めるかもしれませんと伝えたところ、慌てて最終の値引きを積み増してきましたが、それでもパナホームの条件には全然敵いませんでした。
営業担当が違えば条件も変わってくるのかもしれませんが、客からしてみれば関係ない話です。
不信感を生まないためにも、価格はある程度統一して欲しいものです(これは、ミサワホームに限らず、どのハウスメーカに対しても同じことが言えることです)。
ということで、とても残念ながらミサワホームさんともご縁がありませんでした。
しかしながら、ミサワホームの営業担当のお二人には色々と大変お世話になり、とても感謝しております。
次の機会があれば、候補の一つとして是非またお世話になりたいと思いますので、その時はよろしくお願いしたいと思っています。
では、また。