❏ はぐらかす日本の「大人」たち
この国では、誤魔化して生きることが「大人の作法」らしい。が、そんなセコい生き方、どこで、誰が決めて、教えてきたのだろう? そのような、生死不明の日本人像って、どうなのだろうか? 私の知る限り、この国では真剣に向き合おうとすると、大半の大人が逸らかす。私が勤務する通信制高校に来るような生徒は、その大半が心身とも壊れている。「心身同一」だから、心が病めば身体にも支障が出る。日本の学校風土が人を育てるには、貧相過ぎる。
故スティーブ・ジョブズがジョン・スカリーをペプシから引き抜いた時のセリフ、「あんたは、そうやって一生、砂糖水を売っているつもりか?」は、まさに相手を真剣にさせる挑発のセリフだろう。この役が務まるような大物の日本人が、偏差値教育の後、スッカリ根絶えてしまった感がある。それも、日本人にとっては自業自得だろう。もともと国民を「骨抜き」する道具だった。
↑ 沖縄美(ちゅ)ら海水族館で
❏ 沖縄女性から漏れ出た言葉
英国移民を返上して帰国して2年間ほど長野県でプラプラしていた後、広島の国立高専で教員採用になった。そこで着任前に妻から沖縄旅行を提案された。もう時間が割けなくなるだろうという予想から、小規模のパック旅行に参加した。そこで、一通りの観光地を周遊したのだが、私の中で最も印象に残っている場面がある。それが、妻がガイドをしてくれた沖縄の女性に話し掛けた内容だった。
妻はその沖縄女性から何とも信じがたい言葉を聞き出してしまった。それは父親から「日本人とは絶対に結婚しないように・・」という遺言だった。そのガイドの女性は、口にしてしまった後、すごく狼狽したように私には見えた。恐らく長く個人で封印していた内容だったのだろう。それを本土から来た旅行客に口にするとは、予想もしなかったに違いない。「口にしてしまった・・」の感情が漂っていた。しかし、真摯な発言に私は受け止めた。日本人は、もっと自分と向き合うことを心掛けた方が賢明だと思う(竹内)。
