私が高専の教員になって2年目のことである。卒研生のうち生物・農学系の大学編入を希望する2人に英語で卒業論文を書くことを薦めた。それは工業高専から工学部以外の理学部や農学部へ転向する編入時の負担を少しでも軽減させたく、工学部より英語が重視される理学や農学へ移った先での学生の苦労を慮ってのことからであった。
もとより「道具」である英語は「他人事」の教科書や問題集ではなく、「自分事」の題材を使って学ぶのがベストである。卒業研究こそ、自らが手がけて集めたデータなのでその最適な素材であった。

↑ 拙著論文(高専教育2011年)からの抜粋
以下は、私の被験者(実験台)となった学生からの声の一部である:
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❏自分が行っている研究と近い内容の研究を行っている研究者の論文を読むことで、一気に感覚が変わりました。それは自分の行っている作業に近いことが書いているために、わからない語彙が多少あってもその文で言いたいことが伝わってきたからです。
❏自分が個々の単語に捉われず、文を全体として捉えていることにふいに気付いたときは、驚きました。そして、さらに驚いたことは近い論文を数編探して読むと何と皆、同じ表現を使用していることに気づいたことです。
❏私が論文を書こうと思うと、おのずと論文を読む際に「なるほどこんな表現方法を使うのか、では次に自分もこの表現を使ってみよう。」というように、“読む”という作業の際に“書く”ということを常に頭に置くようになりました。
❏そんなふうに書いていくうちに,英語という一つの外国語というよりも、一つのルールに従って書いているという感覚を覚え,そして“道具としての英語”を使っていることであると感じ、それを実践していくことで他の外国の研究者らと繋がることができたように思いました。
❏英語では表現方法がほぼ定まるため、ある言葉(単語)の後にどんな言葉が来るのかが少しずつわかるようにもなってきました。
❏自分の研究における英語力だけ必要な場合には今回の学習方法は手っ取り早く明快で,先の見えない今までの英語と違ってモチベーションも保てるように思いました。
❏現在,私は広島大学理学部の生物科学科に編入し,実験などの際に英語の論文にふれる機会がありますが,今回の経験にとても助けられており,早い時期に道具としての英語をこの身で体験できたことは本当によかったと思っています。
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なぜ6年も8年も学んでも身につかなかった英語が、3日間で英文が書けるようになれるのか?
その謎は、英語学習プロセスを次の2つの要因に分けてしていないことに原因があります:
①英語の単語の並べ方(シーケンス)の基本を掴むプロセス(メイン・メモリの役割)
②英語の単語や熟語、慣用句や表現を増やしていくプロセス(ハードディスクの増設)
これら2つの明らかに異なる性質の学びプロセスを一緒くたにしてきたからなのです。
質問を変えましょう。初めての自転車の乗り方や水泳を覚えるのに、6年や8年も長い年月を掛けますか? そうではないでしょう。皆、痛い思いをしながら3日間程度で体得したはずです。
そうです。英語の単語の並べ方=次に来る語句を予想する(予測文法力)は、その気になれば3日間程度で体得できるものです。それも自分事のコンテンツであれば、なおさらです。この最初の土台は、3日間で一気に仕上げてしまうことが最大の要領です。
この基礎固めさえ造っておけば、後はゆっくりと単語や熟語を増やし、表現力や説得力を楽しみながら増強して行けば良いだけのことです。
私は明日からの3日間掛けて、3年生に対し、この実績ある特訓を再度、試みます。この教授法は被験者が英語が苦手であればあるほど有効です。なまじ英語を勉強していない生徒の方がゼロからのスタートなので(取り去る癖もなく)指導しやすいのです。英語のできない生徒大歓迎!
「日本人は皆、英語を教わってきていない。」これは約1世紀前、英国から初代文部省英語科教育顧問として着任したハロルド・H・パーマー博士が嘆いた言葉で、けだし真実と私も実感するものです(竹内)。
もとより「道具」である英語は「他人事」の教科書や問題集ではなく、「自分事」の題材を使って学ぶのがベストである。卒業研究こそ、自らが手がけて集めたデータなのでその最適な素材であった。

↑ 拙著論文(高専教育2011年)からの抜粋
以下は、私の被験者(実験台)となった学生からの声の一部である:
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❏自分が行っている研究と近い内容の研究を行っている研究者の論文を読むことで、一気に感覚が変わりました。それは自分の行っている作業に近いことが書いているために、わからない語彙が多少あってもその文で言いたいことが伝わってきたからです。
❏自分が個々の単語に捉われず、文を全体として捉えていることにふいに気付いたときは、驚きました。そして、さらに驚いたことは近い論文を数編探して読むと何と皆、同じ表現を使用していることに気づいたことです。
❏私が論文を書こうと思うと、おのずと論文を読む際に「なるほどこんな表現方法を使うのか、では次に自分もこの表現を使ってみよう。」というように、“読む”という作業の際に“書く”ということを常に頭に置くようになりました。
❏そんなふうに書いていくうちに,英語という一つの外国語というよりも、一つのルールに従って書いているという感覚を覚え,そして“道具としての英語”を使っていることであると感じ、それを実践していくことで他の外国の研究者らと繋がることができたように思いました。
❏英語では表現方法がほぼ定まるため、ある言葉(単語)の後にどんな言葉が来るのかが少しずつわかるようにもなってきました。
❏自分の研究における英語力だけ必要な場合には今回の学習方法は手っ取り早く明快で,先の見えない今までの英語と違ってモチベーションも保てるように思いました。
❏現在,私は広島大学理学部の生物科学科に編入し,実験などの際に英語の論文にふれる機会がありますが,今回の経験にとても助けられており,早い時期に道具としての英語をこの身で体験できたことは本当によかったと思っています。
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なぜ6年も8年も学んでも身につかなかった英語が、3日間で英文が書けるようになれるのか?
その謎は、英語学習プロセスを次の2つの要因に分けてしていないことに原因があります:
①英語の単語の並べ方(シーケンス)の基本を掴むプロセス(メイン・メモリの役割)
②英語の単語や熟語、慣用句や表現を増やしていくプロセス(ハードディスクの増設)
これら2つの明らかに異なる性質の学びプロセスを一緒くたにしてきたからなのです。
質問を変えましょう。初めての自転車の乗り方や水泳を覚えるのに、6年や8年も長い年月を掛けますか? そうではないでしょう。皆、痛い思いをしながら3日間程度で体得したはずです。
そうです。英語の単語の並べ方=次に来る語句を予想する(予測文法力)は、その気になれば3日間程度で体得できるものです。それも自分事のコンテンツであれば、なおさらです。この最初の土台は、3日間で一気に仕上げてしまうことが最大の要領です。
この基礎固めさえ造っておけば、後はゆっくりと単語や熟語を増やし、表現力や説得力を楽しみながら増強して行けば良いだけのことです。
私は明日からの3日間掛けて、3年生に対し、この実績ある特訓を再度、試みます。この教授法は被験者が英語が苦手であればあるほど有効です。なまじ英語を勉強していない生徒の方がゼロからのスタートなので(取り去る癖もなく)指導しやすいのです。英語のできない生徒大歓迎!
「日本人は皆、英語を教わってきていない。」これは約1世紀前、英国から初代文部省英語科教育顧問として着任したハロルド・H・パーマー博士が嘆いた言葉で、けだし真実と私も実感するものです(竹内)。