大学に進学しても(仮に就職したとしても)、行った先で成長するような高校教育のお手本は、京都市立堀川高校の探究科(厳密には、理系の自然探究科と文系の人間探究科とある)であろう。実際、進学先から「堀川の卒業生は、違う。」という声があがっているそうだが、私にはその真意が解る。
私自身、中学時代に科学クラブで自由研究を行い、当時、東京都江戸川区で進められていた科学教育センターのプログラムに参加していた。それは、各区立中学から交代で理科教員が実験・観察指導を土曜日の午後に行い、夏休み頃から自由研究に着手し、時折、外部講師の講演会や野外観察会が組み合わされ、年度の後半には研究レポートにまとめ、当時は模造紙で発表ポスターを制作。最終的に選ばれた研究はスライドを使ったプレゼンテーションを行う・・というフルセットの探究活動である。
全員の研究は印刷物(研究物収録)になり、優秀な研究は東京都へ進み、さらに選ばれれば日本学生科学賞(読売科学賞)へ進んだ。私自身は、微生物の研究を行い、東京都まで選出。竹橋にある科学技術館のサイエンスホールのステージに立った。1970年、大阪万博があった年の年度末であった。
これは今で言う、卒論発表や学会発表のプロトタイプであった。私が大学学部や大学院、東京都庁、JICA専門家としての派遣先、英国の大学院博士課程、国立高専、そしてルネサンス大阪高校のスーパーサイエンスコースで行っていることも、私が中学生の頃、経験したミニ・プロジェクトと何ら本質に変わりはない。一連のプロセス、問題を発見し、周辺情報を収集し、実験観察に取り組み、データを整理し、結果を整理し、何か言えるかを考察し、発表して討論し、結果を味わう・・という全工程を含む点で、およそ定期試験や入学試験、採用試験、資格試験の類とは生産性や創造性の点でまるで別モノだったのである。正直、ホンモノとニセモノの違いだと言っても過言ではない。生涯に亘って活きる学びだと実感した。
堀川高校では現在、理研を退職してきた博士号を持つ若手教員が、ゾウリムシを野外から採集してくるところから始めるような「探究学習」を進めていると人づてに耳にした。どのような狙いなのか、私には手に採るように解る。私自身、バンコクの下水(実際には、糞尿が混入しないグレイウォータ)から5日間程度放置する間に、ゾウリムシが一斉に湧いてくることを確認した。
このような体験から、私もゾウリムシがどこから来るのか推測はできている。バンコクの下水は屋根を洗った雨水と屋台から捨てられたラーメンスープが混合した”培養液”であると言える。実際、ゾウリムシは野菜スープ(特に、レタス)や藁の煮出し汁で培養するのが普通である。しかも、ごくありふれたゾウリムシは同種が世界中に分布するコスモポリタンである。しかし、淡水に棲む原生動物のゾウリムシは海を渡れない。さぁ、どうして世界中に広まれたのだろうか?

↑バンコクのゾウリムシです!
私自身、中学時代に科学クラブで自由研究を行い、当時、東京都江戸川区で進められていた科学教育センターのプログラムに参加していた。それは、各区立中学から交代で理科教員が実験・観察指導を土曜日の午後に行い、夏休み頃から自由研究に着手し、時折、外部講師の講演会や野外観察会が組み合わされ、年度の後半には研究レポートにまとめ、当時は模造紙で発表ポスターを制作。最終的に選ばれた研究はスライドを使ったプレゼンテーションを行う・・というフルセットの探究活動である。
全員の研究は印刷物(研究物収録)になり、優秀な研究は東京都へ進み、さらに選ばれれば日本学生科学賞(読売科学賞)へ進んだ。私自身は、微生物の研究を行い、東京都まで選出。竹橋にある科学技術館のサイエンスホールのステージに立った。1970年、大阪万博があった年の年度末であった。
これは今で言う、卒論発表や学会発表のプロトタイプであった。私が大学学部や大学院、東京都庁、JICA専門家としての派遣先、英国の大学院博士課程、国立高専、そしてルネサンス大阪高校のスーパーサイエンスコースで行っていることも、私が中学生の頃、経験したミニ・プロジェクトと何ら本質に変わりはない。一連のプロセス、問題を発見し、周辺情報を収集し、実験観察に取り組み、データを整理し、結果を整理し、何か言えるかを考察し、発表して討論し、結果を味わう・・という全工程を含む点で、およそ定期試験や入学試験、採用試験、資格試験の類とは生産性や創造性の点でまるで別モノだったのである。正直、ホンモノとニセモノの違いだと言っても過言ではない。生涯に亘って活きる学びだと実感した。
堀川高校では現在、理研を退職してきた博士号を持つ若手教員が、ゾウリムシを野外から採集してくるところから始めるような「探究学習」を進めていると人づてに耳にした。どのような狙いなのか、私には手に採るように解る。私自身、バンコクの下水(実際には、糞尿が混入しないグレイウォータ)から5日間程度放置する間に、ゾウリムシが一斉に湧いてくることを確認した。
このような体験から、私もゾウリムシがどこから来るのか推測はできている。バンコクの下水は屋根を洗った雨水と屋台から捨てられたラーメンスープが混合した”培養液”であると言える。実際、ゾウリムシは野菜スープ(特に、レタス)や藁の煮出し汁で培養するのが普通である。しかも、ごくありふれたゾウリムシは同種が世界中に分布するコスモポリタンである。しかし、淡水に棲む原生動物のゾウリムシは海を渡れない。さぁ、どうして世界中に広まれたのだろうか?

↑バンコクのゾウリムシです!