昨日、大学教育に実学的要素を盛り込むよう、政府の産業競争力会議で原案が提言されました。これを受け、中央教育審議会で検討を始めるようになると高校のカリキュラムにも影響が及ぶのは必至です。ルネサンス大阪高校・スーパーサイエンスコースでは、高校課程で学ぶ内容がどのように社会と関係していくか、そのリアリティを生徒に実感して貰い、参政権を持つようになる高校生たちが市民として社会参画していく実感が味わえる、そんな「学びの場」を一足早く設計するよう務めてきました。
本プロジェクトでは、タクシーから廃棄された鉛電池を理科室で再生し、パラメータを実測した上で整備工場へ戻し実車に搭載してもらうため今日、持ち込みました。3個のうち2個は、アクティベータ(電極の活性化剤)を添加し、特別なモードで充電を施したことで再び、使用できる状態に再生できたのを計測機器を用いて充放電特性を実測した時の数値から診断しました。
一連の活動は、米国NPO法人・国際技術交流協会(ITE)の小澤昭弥理事長(米ユニオン・カーバイト社元中央研究所フェロー、元東北大学教授)のご指導の下、タクシーから外した廃棄鉛電池を小澤先生ご指導の下、高校生2人が再生作業を進めました。電気化学は物理と化学の境界領域に当たり、国連機関ユネスコが提唱する持続発展教育(Education for Sustainable Development, ESD)の趣旨に沿う環境保全活動の一環でもあります。
実践教育には無論、時間も経費も掛かります。しかし、高校生が自分たちの手で再生した鉛電池をタクシー会社の整備工場へ届け、工場長へ引き渡しました。うれしいことに実車を用いて再生電池をモニタリングして下さるとのことでした。下の画像は今朝、整備工場で撮影した記念写真です。

左:西田くん、中:工場長、右:河脇くん
※西田くんの足元奥に電池が3つ見えます。
鉛電池の鉛は100%リサイクルが可能な資源です。一方、レアメタルを混合するリチウム電池はリサイクルに難があります。資源エネルギー問題への処方箋としては、用途に応じて両者の特性に応じて双方の適用範囲を賢く区分けしていくことで、新旧の技術は環境や社会に役立ちます。
この探究プロジェクトは、小澤昭弥博士の技術指導で物理化学系ESDプログラムとしてスーパーサイエンスコースの基幹プロジェクトとして昨年度の小澤先生を招いて開催した「教育トーク@大阪」を起点に、今日まで推進してきた成果です。ついに実車搭載まで漕ぎ着けました(竹内)。
解説: 鉛電池の世界中での市場規模は10兆円。年間2-3兆円が生産されています。今なお、途上国を中心に鉛電池の生産量は年率5%で成長し続けています。しかし、劣化した大半の鉛電池は廃棄されているのが現状です。金属としての鉛はもともと100%回収可能な資源ですが、劣化した電池でも再生・延命させることで、エネルギー消費が削減することで地球環境や地域社会へ貢献できるため、ITEではかねてから「廃棄鉛電池ゼロ運動」を提唱してきました。私たちは、高校として初めてその運動に共鳴し、物理と化学の教材として学びつつ、実践活動をしてきています。
本プロジェクトでは、タクシーから廃棄された鉛電池を理科室で再生し、パラメータを実測した上で整備工場へ戻し実車に搭載してもらうため今日、持ち込みました。3個のうち2個は、アクティベータ(電極の活性化剤)を添加し、特別なモードで充電を施したことで再び、使用できる状態に再生できたのを計測機器を用いて充放電特性を実測した時の数値から診断しました。
一連の活動は、米国NPO法人・国際技術交流協会(ITE)の小澤昭弥理事長(米ユニオン・カーバイト社元中央研究所フェロー、元東北大学教授)のご指導の下、タクシーから外した廃棄鉛電池を小澤先生ご指導の下、高校生2人が再生作業を進めました。電気化学は物理と化学の境界領域に当たり、国連機関ユネスコが提唱する持続発展教育(Education for Sustainable Development, ESD)の趣旨に沿う環境保全活動の一環でもあります。
実践教育には無論、時間も経費も掛かります。しかし、高校生が自分たちの手で再生した鉛電池をタクシー会社の整備工場へ届け、工場長へ引き渡しました。うれしいことに実車を用いて再生電池をモニタリングして下さるとのことでした。下の画像は今朝、整備工場で撮影した記念写真です。

左:西田くん、中:工場長、右:河脇くん
※西田くんの足元奥に電池が3つ見えます。
鉛電池の鉛は100%リサイクルが可能な資源です。一方、レアメタルを混合するリチウム電池はリサイクルに難があります。資源エネルギー問題への処方箋としては、用途に応じて両者の特性に応じて双方の適用範囲を賢く区分けしていくことで、新旧の技術は環境や社会に役立ちます。
この探究プロジェクトは、小澤昭弥博士の技術指導で物理化学系ESDプログラムとしてスーパーサイエンスコースの基幹プロジェクトとして昨年度の小澤先生を招いて開催した「教育トーク@大阪」を起点に、今日まで推進してきた成果です。ついに実車搭載まで漕ぎ着けました(竹内)。
解説: 鉛電池の世界中での市場規模は10兆円。年間2-3兆円が生産されています。今なお、途上国を中心に鉛電池の生産量は年率5%で成長し続けています。しかし、劣化した大半の鉛電池は廃棄されているのが現状です。金属としての鉛はもともと100%回収可能な資源ですが、劣化した電池でも再生・延命させることで、エネルギー消費が削減することで地球環境や地域社会へ貢献できるため、ITEではかねてから「廃棄鉛電池ゼロ運動」を提唱してきました。私たちは、高校として初めてその運動に共鳴し、物理と化学の教材として学びつつ、実践活動をしてきています。